【体験レポート】ワーケーションの価値って何だろう? ― 丹後で考える「はたらく・まなぶ・あそぶ」の重なり合い
「仕事(Work)」と「休暇(Vacation)」とを組み合わせた言葉である「ワーケーション」。働き方改革の一環として制度を導入する企業が現れるなど、日本でも徐々に広がりを見せています。
ただ、いきなり「ワーケーション」と言われても、「結局仕事なの? 休みなの?」とよくわからないのが正直なところ。百聞は一見に如かずということで、WORK MILLチームでもワーケーションを実践!
京都・丹後地域での1泊2日の体験レポートをお届けします。
学びのカギは現地にあり。ワーケーション体験の目的
今回わたしたちが向かったのは、京都府の北部に位置する丹後地域。日本海に面し、豊かな自然とともに歴史ある産業や文化が根付く地です。
旅の目的は、ワーケーションを自分たち自身で体験し、その意義やこれからの活用可能性について考えるヒントを得ること。特に、地域産業の担い手と直接お話しし、現地で見て触れて味わってみることによって、自らの経験をもとにワーケーションの価値を捉え直すことです。
ワーケーションにもさまざまな種類が存在しますが、今回は企業研修を想定して6名グループで参加しました。「働く環境の総合商社」である株式会社ウエダ本社のプロデュースのもと、丹後の魅力に迫りながら、ワーケーションを考える旅へ出発です。
丹後の歴史を想いながら、今を歩く
京都駅から特急きのさきに乗り、丹後鉄道の特急たんごリレーに乗り継いで宮津駅へ。1日目は観光からスタートです。
まず訪れたのは、かの有名な天橋立。宮城の松島、広島の宮島とともに日本三景のひとつに数えられていることから、景勝地としてご存知の方も多いのではないでしょうか。
文珠山の入口からリフトに乗り、揺られること数分。人気展望所「天橋立ビューランド」の頂上に到着すると、湾の青色を切り取るようにのびる天橋立がはっきりと見えました。
特徴的な弧を描く緑と白の海岸線が、龍の姿を思わせます。ビューランド内には休憩所や乗り物などもあり、眺めを楽しみながらゆったり過ごせるよう整備されていました。
上からの景色を堪能したあとは、ふもとに下りて天橋立まで足を延ばしました。松並木に包まれた道を歩くと、遠くから見たときとはまた違った趣を感じます。
天橋立の近くには、文殊菩薩の霊場として全国から受験生が訪れる智恩寺や、丹後で最も格の高い古社である元伊勢籠神社も。来し方に思いをはせながら、現在の風景の中を散策する、なんとも充実した時間でした。