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新潟大学医歯学総合病院内にイノベーション拠点「I-DeA」 医療の知見を持つ産官学の共創の場に

2021年12月に新潟大学医歯学総合病院内で開設した、オープンイノベーション拠点Innovation Design Atelier(I-DeA=アイディア)。医師や看護師をはじめとする医療職や新潟大学の教職員、さまざまな業界・業種の企業等の交流を目的にオープンした。

同大学では企業・自治体等との共創を目指して、2018年に医歯学総合病院の隣に「ライフイノベーションハブ」を設置したが、その中に設けた「I-DeA」はコワーキングスペースとしての役割を担っている。

新潟大学医歯学総合病院基礎・臨床研究支援課 臨床研究係長の佐々木葉さんは、「医療現場のニーズや学内研究者の研究シーズおよび企業等の技術シーズ等を収集、発信し、マッチングを目指す場にしたいと思っています」と語る。

(提供写真)

コワーキングスペースゾーンには、61席を用意。窓際の席や、高いパーテーションに囲まれた個別ブース、ソファーなど、さまざまなスタイルの席を設ける。

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ミーティングルームは4室あり、収容人数は4人ほどの小規模なものから、中には30席を確保したセミナールームのような部屋も。

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海外とのオンライン会議などはじめ、夜間や早朝の利用ニーズを想定し、6時から22時までオープンしている。実際、早朝・夜間に利用をしている会員企業や研究者もいるそう。

佐々木さんは「病院に併設されているスペースなので、医師や看護師とのコンタクトが取りやすさや、事業開発のために医療現場を見学できたりする機会があることが大きな強みです」と話す。

大学が所有するスペースで利用することで、自治体との繋がりも期待できるという。「事業やプロジェクトに関する実証が必要なときや、助成金の申請時など、自治体とのやりとりが必要な際は、私たちが橋渡しをすることもあります」と同課課長の小黒健児さん。

医療のプロダクトを作るには時間がかかる。佐々木さんは、「I-DeAに関わる企業を増やし、意見を取り入れながら、医療・健康の課題を解決していく場にしたい」と意気込む。また小黒さんも、

「会員企業同士の交流や大学との交流を通して、アイデアの集まる場になれば」と腰を据えた運営を目指している。

●Innovation Design Atelier(I-DeA)
・営業時間:6:00~22:00/12月29日~1月3日は休館
・住所:新潟市中央区学校町通2-5274 新潟大学ライフイノベーションハブ2階
・URL:https://i-dea.niigata-u.ac.jp/

●料金
・法人基本会員Ⅰ(中小基本法における小規模企業者除く中小企業者、及びそれ以上の規模の企業):トライアルプラン=月額28,875円、標準プラン=月額41,250円、年間プラン=年額445,500円
・法人基本会員Ⅱ(法人基本会員Ⅰ以外の企業):トライアルプラン=月額9,240円、標準プラン=月額13,200円、年間プラン=年額142,560円

●利用可能な設備・サービス
電源、Wi-Fi、プロジェクター、フリードリンク、複合機、ロッカー、ミーティングルーム etc

編集:ノオト