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新潟県三条市に地方創生型ワークプレイス「JRE Local Hub 燕三条」 地場産業の魅力の発信地に

2023年2月17日(金)、三条市とJR東日本新潟支社が新潟県三条市のJR燕三条駅構内に地方創生型ワークスペース「JRE Local Hub 燕三条」を開業した。株式会社ドッツアンドラインズが地域パートナーとして運営にあたる。

同社代表取締役の齋藤和也さんは、ドッツアンドラインズを創業する前から、これまで10年にわたり「燕三条 工場の祭典」を開催。金属加工など、普段ならば多くの人は目に触れるのが難しい地場のものづくり現場を見学・体験する機会を設けてきた。その経験をもとに、JR東日本新潟支社とともに無人の帯織駅の利活用を進め、今回の「JRE Local Hub 燕三条」へとつなげていった。

「燕三条エリアには、世界に誇る技術を持つ企業が数多くあります。しかし、その60~70%の企業が、注文の多重構造化により公に知られていない状況にあります。そこで、発注元と地場の専門業者とのマッチングのため、前段として無人駅の利活用や、今回のJRE Local Hub 燕三条のオープンにつながりました」と齋藤さん。

(提供写真)

上越新幹線の改札から直結しており、フロアには「燕三条こうばの窓口」とワーキングスペースが設けられている。

「燕三条こうばの窓口」は、県外企業に燕三条の企業を案内する機能を持つ。工場のラインを模したガラスケースには、会員企業の製品技術を紹介する展示品が並ぶ。後方のコンテナ内にも製品は保管されており、発注を考える企業の希望に合わせたマッチングが可能。

(提供写真)

ワーキングスペースには、20席のコワーキングフロア、防音個室ブース2席、半個室ブース2席に加え、3室の会議室が設けられている。作業スペースとしての利用はもちろんのこと、「燕三条こうばの窓口」に登録された情報をベースに、その場で企業同士が商談を行うことができる。

(提供写真)

また、これらの機能の一環として、企業同士のマッチングを仲介するサービス「ものづくりコンシェルジュMOC(モック)」も立ち上がった。

「MOCは、単なる企業情報提供やマッチングサイトではありません。DXや資源の活用、事業継承問題、若者への地場産業の魅力の発信など、燕三条の状況や情報を総合的かつ適切に提供する場にしていきたいです」と齋藤さんは展望を語った。

●JRE Local Hub 燕三条
・営業時間:10:00~19:00/不定休
・住所:新潟県三条市下須頃497燕三条駅2階
・URL: https://factory-window.jp/

●料金
・半日プラン:1,100円(10:00~14:30または14:30~19:00)
・1Dayプラン:1,980円
・ドロップイン:15分143円
・会議室利用:1回500円(上記料金に追加)
・空間自在ワークプレイス利用:1回500円(上記料金に追加)

●利用可能な設備・サービス
Wi-Fi、電源、コピー機など

編集:ノオト