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WORK MILL

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午前は農業・午後はシステム開発――山形と愛知の距離を超えて実現した「半農・半IT」の働き方

「縁」と「細かな相談」を大切に

「半農・半ITをやってみたい!」という企業や個人はたくさんいると思います。とはいえ、やっぱり最初はハードルが高そうで……。どうすれば始められるのでしょうか?

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いで葉工望
成田

そうですよね。農業をしながらシステム開発している企業なんて、前例がなかったものですから。私たちも、何を準備したらいいかもわからず、手探り状態でした。

正直、やってみないとわからない。そんな感覚で、立岩さんといろいろ相談をしながら進めました。

社労士
立岩

もともとお互いの信頼関係が成立していたことが大きかったですね。勝手知ったる人と一緒に、新しいことができるのは、心強かったですよ。

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いで葉工望
成田

遠田くんも知り合いだったので、彼ならできるだろうと。みんなの信頼関係があったからこそ、すぐに実行できたのだと思います。

社労士
立岩

これを言ったら究極かもしれないですけど、結局のところ人」とのご縁なんですよね。

僕がいくらやりたくても、成田さんに断られたり、遠田さんがシステム開発の知識を持っていなかったりしたら実現できなかったことですから。

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社員
遠田

1年続けられたことは、自分にとって大きな自信になりました。これから先、どんな未来が待っているのか、自分でも楽しみです。

提供写真:ベビーリーフはビニールハウスの中で栽培する
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いで葉工望
成田

遠田くんのようなスキルを持った青年が農業に携わってくれるだけでもありがたい気持ちですし、これからもご縁を大事にしていきたいです。

社労士
立岩

「半農・半IT」だけじゃなく、地方と都心をつなぐ取り組みはまだまだできると考えています。

まだ道半ばではありますが、僕たちの取り組みをヒントに、自分の企業だったらこういう働き方ができると考えてみるのも良いと思いますよ。

これからは、もっと「半農・半IT」をやりたいと思う人を増やしたいですね。

半農・半ITで生まれる新たな価値

1年間、2つの仕事をしてみて、遠田さんの中で「やってみたい」と思ったことはありましたか?

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社員
遠田

農業の仕事には多くの事務作業があり、ITで効率化できるところがまだまだあると実感しました。

そのあたりは、もう少し慣れてきたらご提案したいです。

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いで葉工望
成田

そんな提案がもらえるのは、うれしいですよね。

当社へ入る方のほとんどは農業未経験者なんですが、ITスキルがある遠田くんのような新しい視点が加わったことは、会社としては大きな転機になったと思います。

今後、「エンジニアをしながら農業をやりたい!」という人が現れても、しっかり受け入れられる体制を整えていきたいですね。

社労士
立岩

労働時間のルール面は、主となる企業と従となる企業の両社が協力すれば実現できます。焦らず、こまめなフィードバックを重ねながら、「半農・半IT」の働き方をぜひたくさんの人に実践してもらいたいと思います。

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いで葉工望
成田

農業はひとりではできませんし、もちろんシステム開発も、ひとりではできません。立派な仕組みがあってもそれを実施する「人」と「地域」の協力がなければ、実現できないんですよね。そういった心構えが大切だと思いますよ。

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社員
遠田

この働き方は何をするにも初めてのことばかりで、正直プレッシャーはありましたね。ですが、エンジニアと農業と両立する楽しさも感じられた1年でもありました。

僕に続く人を増やせるよう、日々の仕事の中で課題点や改善点を見つけ出し、今後の力になれればと思っています。

ありがとうございます! これからの展開が楽しみですね。

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提供写真

2022年6月取材
取材・執筆=つるたちかこ
編集=鬼頭佳代/ノオト