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「弱さ」が生み出すつながり ― 編集部おすすめ「共創」記事6選

自分の中にある弱みや苦手をさらけ出すのは、怖い。
でも考えてみれば、わたしたち一人ひとりが違った「弱さ」を抱えているのかもしれません。そしてもし、その「弱さ」こそが、他者との豊かな関係性を育むとしたら……?

「弱さ」や「違い」をキーワードに、これからのコミュニケーションのあり方、人と人とのつながりについて再考してみませんか。

「共創」の観点から、他者との関係性を考えるうえで特におすすめしたい記事6選をご紹介します。

まわりを巻き込む「弱いロボット」

「本来、僕たち人間はゆるく依存しあっている状態が自然なのだと思います」と語る、豊橋技術科学大学 教授の岡田美智男さん。利便性を高めるロボットが主流のなか、あえて周りの助けを必要とする「弱いロボット」の研究を進めてきました。

弱みを見せることで周囲からの手助けを引き出す「弱いロボット」は、人と人との関わり方においても新たな示唆を与えてくれます。弱さが働く場にもたらす可能性について、岡田教授に伺いました。

世の中は、完璧を求めすぎている?

分身ロボットが接客するカフェ『DAWN ver.β』。同店の運営や分身ロボット開発を手がける吉藤オリィさんは、カフェ運営を通して気づいたことがあるといいます。

『世の中って完璧すぎるのでは?』って思うようになったんです。私たちも、完璧を求めすぎている。それなら、『僕たちはいつまでも未完成でもいいんじゃないかな?』と。しかも、そんな未完成な世界の方が、実は関係性が築きやすいんですよ」

未完成を受け入れ、失敗を価値に。そんな働き方を模索する、分身ロボットカフェのこれまでとこれからについて伺いました。

上司にも「×」があっていい

「自分で上司を選べたらなあ……」
そんなことを考えた記憶はないでしょうか。さくら構造株式会社では、上司の得意/不得意などが見える化された資料をもとに「部下が上司を自分で選べる制度」を設けています。

代表取締役の田中真一さんは、上司選択制度ができたことで「『お互いの弱さも自己開示していこう』『×があってもいい』という考え方を浸透させるきっかけにもなった」と語ります。

組織の中で避けては通れない、上司と部下の良い関係づくり。そのヒントを探ります。

弱さをうまく見せ合うために

挫折したり悩んだり、組織に何か違和感を抱きながら働いていても、そんな弱い姿は人に見せられない。組織と自分の関係性にモヤモヤしているとき、あなたならどうしますか?

「私がよくやっているのは、少しの違和感でも周囲に伝え、一緒に考えてもらうことです」と語る&ante代表の原田優香さんは、人が組織でいきいきと働くための事業を展開しながら、大学院で研究も重ねています。組織や自身との向き合い方のヒントを伺いました。

「みえないつらさ」を可視化する

痛みや不調は他人にみえないことから周囲の人に理解してもらうことが難しく、結果的に一人でそのつらさも抱え、我慢しながら働いている人たちがいる」

こう語る小宮山幸さんは、日本イーライリリー株式会社の有志社員による「ヘンズツウ部」で、「みえないつらさ」を相互理解するための取り組みを行っています。

働く場所に生じる、みえづらい悩みや多様性。それらに向き合うためにどうすればいいのか、小宮山さんに伺いました。

哲学対話で知る「違い」

正解のない問いを皆で考えていく「哲学対話」。その手法を職場に取り入れる企業が増えています。

哲学対話研修を提供する角田将太郎さんは、「参加者が『自分とはまったく違う目線、視点を持つ人が近くにいる』と理解すること。その違いを互いに共有していこうと試みること」こそ、ビジネスにおける哲学対話の面白さであり、価値だと語ります。

すぐに答えを出したくなる気持ちをいったん横に置き、対話を通して考え抜く意味とは? 角田さんに伺いました。