B Corp認証のこれまでとこれから | ハーチ株式会社編 イベントレポ―ト
「わざわざ」「ハーチ」「ファーメンステーション」「UMITO Partners(ウミトパートナーズ)」「クラダシ」。この5社に共通するキーワード、なんだと思いますか。
「パタゴニア」「オールバーズ」「ダノン」「ベン&ジェリーズ」「ボディショップ」。10社に増やしてみました。いかがでしょうか?
―― 答えは、すべて「B Corporation(Bコーポレーション)」という認証の取得企業であることです。
7月7日の午後、日建設計本社内に新たに生まれた共創スペース「PYNT(ピント)」にて、「B Corp認証のこれまでとこれから | ハーチ株式会社編」と題されたイベントが開催されました。
当記事 「B Corp認証のこれまでとこれから | ハーチ株式会社編」と、前回の 「B Corp認証のこれまでとこれから | UMITO Partners編」では、それぞれのイベントの様子をお伝えしつつ、同時に、急速に注目を浴びているB Corpとは一体なんなのかに迫ります。
B Corpとは | 審査対象は「行動の結果」とその社会的影響力
前回のイベントで「B Corpは私の生活。朝から晩まで、わたしの生活のお供をしてくれている製品やサービスたちが、B Corpからやってきています」と話していた登壇者の1人、B Corp認証取得支援コンサルタントの岡 望美さん。イベントオープニングでの「明日、B Corpがなくなったらどうしますか?」という問いにこう答えました。
―岡 望美(おか・のぞみ) | B Corp認証取得支援コンサルタント
外資系投資銀行、国内大手メーカーでの経営企画やマーケティング、政府系金融機関での調査業務、スタートアップでのサステナビリティ推進などに従事。幅広い経験と知見を活かし、日本の企業が国際企業認証であるB Corpを取得できるよう、伴走型の支援を行う。認証取得推進に加え、認証取得支援コンサルタントの養成、認知拡大に向けたイベント企画、講演や執筆などの活動にも従事。B Corpに関する情報提供サイト
岡
変わりませんね。…日常生活はこれまで通り、”よい社会を築こう”とする志が込められた製品やサービスに囲まれた暮らしを続けると思います。とは言え、B Corp認証取得支援コンサルタントという”飯のタネ”、私の職業については考え直さないといけませんね(笑)。
ここで、簡単にB Corpの特徴に触れておきますね。B Corpのポイントの1つは、高い基準で”行動して結果を出していること”を評価している点です。”やります”ではなくやってきたか。そして結果を出しているか。それは企業規模に十分見合うものか、というところを見ています。
つまり、これまで行ってきた社会価値創出が、どれだけ経済価値と結びつきソーシャル・インパクト(社会的影響力)を生み出しているかを審査しているということです。
7月7日現在、世界91カ国で7000社以上がB Corp認証を取得し、日本では27社が認証されています。でも、それと同じくらいの数の日本国内の企業がすでにBIA(B Impact Assessment)というB Corp認証申請アセスメントの結果を提出済みです。現在、B Corpへの審査期間は1年ほどなので、今後も続々と認証企業が増えていくことが予想されています。
※前回の記事 にも岡さんによるB Corp解説が掲載されていますので、そちらも併せてご覧ください。
5年越しの「Congratulations!」 | ハーチ株式会社のB Corp取得ストーリー
複数のデジタルメディアを運営しているハーチ株式会社。「Publishing a Better Future. (よりよい未来を、みんなに届ける。)」をミッションに活動する同社を代表するメディアが「IDEAS FOR GOOD」です。
「IDEAS FOR GOODなどの、ハーチが運営しているオンラインメディアをご存じの方は挙手いただけますか?」という松田さんの問いかけに対し、B Corpに興味を持つ参加者が集まったこの日のイベント会場では9割近い手が上がっていました。
それではここから、今回のイベントの中で松田さんが語った内容を見ていきましょう。
―松田 共代(まつだ・ともよ) | ハーチ株式会社
株式会社ベネッセコーポレーションでの勤務を経て、2019年にハーチ株式会社に入社。日本のサステナビリティを世界に発信する英語メディア「Zenbird」等のWebメディア企画・運営、企業向けサステナビリティ支援などに携わる。B Corp取得に向けた動きに中心メンバーとして関わったことを機に、自社のサステナビリティ経営推進に着手。ステークホルダーダイアログの実施など、さまざまな取り組みを進めている。
松田
ハーチのB Corp取得のきっかけですが、先日、新たな事実が判明しました。
2019年秋に、「B Corpを取りたいと思っているんだよね」と代表の加藤佑に言われたので、私にとってはその時点がスタートだったのですが、今回改めて加藤に確認してみたところ、出発点はハーチ創業前に遡ることが分かりました。
加藤が前職時代、2014年にB Corpに関する特集記事を作ったそうで、その頃から、いつか自分もB Corpを取得したいと考えていたそうです。
その後、2015年にハーチを創業し、取得へと動き出したのが2019年秋のことでした。
そんな経緯があったので、他の認証制度との比較検討などは考えませんでした。B Corpのコンセプトの確かさと、取得プロセスを通じて得られるであろう組織と運営の見直し経験や成長、そしてグローバルでの高い認知などへの期待がありました。
松田
IDEAS FOR GOODでも海外メディアとのやり取りは発生しますし、ハーチは日本中のソーシャルグッドなアイデアや取り組みを、国外向けに英語で配信しているウェブマガジン「Zenbird」も運営しています。その点からもB Corp認証の取得で生まれるであろうグローバルなネットワークも、私たちにはとても魅力的でした。
コロナなどで中断していた時期もあったものの、B Corp取得が今年2023年なので、5年越しとなりました。活動初期の2019年まで振り返ると、最初にBIAで自己採点したときは、認証取得基準となる80点には遠く及ばす、50点程度だったという記憶があります。
とはいえ「焦っても仕方がない。じっくりできることをやっていくしかない」と、BIAの審査対象となる「ガバナンス・従業員・環境・コミュニティ・顧客」の5つの分野で、社内で有志グループなどを作りながらできることから取り組みを始めました。
たとえば、オフィスからの「可燃ごみ排出ゼロ」を目指すゼロウェイスト・チャレンジを始めたり、コロナ自粛期間中はそれを自宅で行う「おうちdeゼロウェイスト」などを行っていました。
参考: #こんな時だから「IDEAS FOR GOOD」運営 Harch代表加藤佑さん
松田
その後、社員5人で本格的にB Corp認証取得チームを作り、週次で「B Corp定例ミーティング」を行い進捗確認をしたり、CO2削減コンサルタントに相談をしたり、日本で2番目にB Corpを取得した石井造園さんにお話を伺いに行き、多くの刺激をいただくなどの活動を続けていました。
ちょうどその頃ですね、たまたま岡さんのB Corp情報サイトを見つけて、「こんな素晴らしいB Corpコンサルタントがいたなんて!」と問い合わせしました。
その結果、岡さんにはいくつものアドバイスをいただきましたね。
参考: Be the Change! 国際企業認証B Corpに関する情報提供サイト
松田
そうした準備を重ねながら、2022年2月に申請書を送りました。その後、B Corp運営団体であるB Labからの連絡をひたすら待っていたら、10月に連絡が来て面談などを重ね、今年の春、なんの前触れもなく「Congratulations!」というメールがB Labから届きました。コロナなどで中断していた時期もあるものの、結局5年越しとなりましたね。
200点満点のB Impact Scoreですが、私たちは101.3点をいただきました。高スコアとなった理由は、「IBM」(Impact Business Model)と呼ばれる、その企業のビジネスモデルの特筆すべき点を評価するボーナスポイントのような仕組みのおかげで、ハーチは特に「コミュニティ」で高い評価をいただきました。
ハーチが行っている横浜市内のサーキュラーエコノミー促進事業「Circular Yokohama」が、市民参加型でローカル経済に貢献しながらビジネスとしての結果も出しているということで、高くご評価いただけたようです。
参考: 初めの一歩はB Impact Assessment (BIA)から
参考: 【BIA対策】秘密の扉、IBM
B Corp取得後の変化と今後の課題
松田
取得後、びっくりしたのは思っていた以上にみんなが喜んでくれたことです。B Corpの価値を知るパートナー企業やステークホルダーの方々が、すごく喜んでくれました。それもあってだと思うんですが、社員も私の想像よりもずっと喜んでいます。
それから、ハーチには「ハーチ欧州」というヨーロッパ在住チームがあるんですが、彼らもよく声をかけられるそうです。やっぱりヨーロッパでのB Corpの認知度の高さですね。
今後の取り組みですが、B Corp取得後も「試してみよう」の精神で、評価やアセスメントの有無に関わらず、もっと良い社会となるためのさまざまな取り組みを続けています。
たとえば植林や、ユニークユーザーあたり0.1円のNPO団体への寄付や、社員同士で感謝の気持ちを送り合うピアボーナス制度の運用、発達障がいを持つ方たちとの連携など、自分たちにできることであれば幅広く取り組んでいます。
松田
さらに今後は、B Corp取得企業同士のコミュニティや、今日のこのイベントのように、もっと広くB Corpを応援して盛り上げようという方たちとのつながりを深めていく活動も積極的に取り組んでいきたいなと考えています。
そして最後に今後の課題ですが、読者の行動変容のきっかけになるような情報発信を続けてきているものの、果たしてそれが実際にどれだけのソーシャルインパクトにつながっているのかは、これまであまりしっかり追えていませんでした。
ハーチには「BDL(IDEAS FOR GOOD Business Design Lab)という共創型事業開発ラボがあり、クライアント企業や自治体へのより直接的な支援にも力を入れています。そうした活動がどれだけ効果的に社会価値を生みだせているのか。それはB Corp認証申請の活動をしていく中で、しっかりと測定して結果を可視化することの重要性を改めて実感したことでもあります。
B Corpをひらく
ディスカッションタイムでは、まず筆者が今回のイベントを開催しようと思ったわけについてまず説明し、登壇者にそれに対する意見を求めました。
この集まりの個人的なテーマは「B Corpをひらく」なんだけれど、おれにとって「ひらく」とは、「透明性が高く誰もが中身を見ることができて理解しやすい」という意味だけに留まらなくて、「こちらからアプローチできる、あるいはアプローチしやすい状態になっている」ということ。
そうじゃないと、結局はみんなのものにならず、結果としてあまりいい未来につながらないんじゃないだろうか? と感じています。
ここからは、B Corpの未来とそれがもたらす価値について、しっかり考える時間を取りたいと思います。「B Corpはすでに形骸化しているのではないか。その証拠に、未来の社会にポジティブな影響を与えると思えない大企業も加わり始めているじゃないか」という声を上げている人もいます。
B Corpは、いや、B Labはスタンスを変えたのだろうか? あるいは変えようとしているのだろうか? そうしたスタンスに関する情報がどれだけ発信されているのだろうか? 岡さん、この辺りどうですか?
パチ
岡
2022年4月にネスプレッソがB Corp認証を取得した際、「こんなに環境負荷が高く、人権擁護意識が低い会社に認証を出すなんて」という抗議の声が上がったのは事実です。
ただ、それに対して、B Labはしっかりと声明を出しています。アセスメントの透明性の高さや公平さ、そしてグローバル企業・多国籍企業がB Corpとなることの意味合い、つまり「既存の社会・経済の仕組みを根本から変えて、社会をより良い場所へと変えていこうというB Corpのネットワークを力強くするものである」と。
そして同じ頃、B Labのトップが交代する際にも、自分たちの在り方を見直してそこに込められた想いとともに声明を出しています。
B Corpをウォッチし続けている私から見ると、ウェビナーの開催やその録画の公開など「伝える努力」をしているように思えるけれど、時差や言葉の壁がある日本は自分から情報を取りに行かないといけないところはありますよね。
参考: An open letter to the B Corp community
―藤居 料実 (ふじい・かずみ) | 株式会社UMITO Partners
新卒入社した食品専門商社で体験した産後の働き方に対する疑問から、産後ケアのNPOが主催する女性支援のプロジェクトに参画。対話を通した人材支援の手法を深めるためにコーチングの国際資格(Certified Professional Co-Active Coach)の取得を経て、人と組織の仕事にキャリアチェンジ。UMITO Partners設立時よりバックオフィス全般を担当する一環でB Corp認証の申請を担当。UMITO Partnersは23年4月、国内23社目の企業として認証を取得。
UMITO Partnersの創業秘話や、藤居さんのこれまでの歩みについては、こちらの記事をどうぞ:
『UMITO Partners 藤居 料実さん |ひと足さきに、ほしい未来へ – 八木橋パチの #ソーシャルグッド雑談』
藤居
このムーブメントがどう広がっていくのか、そしてどう社会インパクトにつながっていくのか、正直まだ想像がつかないところはありますよね。たしかにパチさんの言うとおり、「どうひらいていく」のか次第なのかもしれません。
個人的には、企業には「物やサービスが売れるからB Corpを取る」ではなく「よいことを広げるためのツール」と捉えてアプローチして欲しいです。そして生活者には「よい会社の発掘ツール」として使って欲しいです。
そういう考えを広げていくためにも、ハーチの松田さんが言っていたように、自分たちからB Corp取得企業コミュニティや、より広く応援してくれている方たちとのコミュニティづくりや活性化を呼びかけていくことが必要なのかもしれないですね。
サステナビリティと他社との共存性を重視ししつつ、企業利益と社会価値の両者を追求する「ゼブラ企業」や、「非営利型」株式会社、あるいは選定方法や応援の仕方に独自性の高い「鎌倉投信」など、「よい会社」への注目はますます高まっているし、その目利き的な役割や定義的なものも増えてきています。
長年そうした会社や動向を追っている廣畑さんには、この状況はどう見えていますか?
パチ
―廣畑 達也(ひろはた・たつや) | 英治出版株式会社
編集者、プロデューサー。駆け出しの頃、社会起業家という存在に出会い、事業を通して「経済性」と「社会性」を両立させるそのあり方に感銘を受ける。以来、12年以上にわたり「ソーシャルイノベーション」とB Corpをはじめとした「よい企業」について取材を続け、人が持つ可能性を解き放つためのコンテンツづくりに取り組んでいる。これまでの担当書。
廣畑
10年以上社会性と経済性を両立する「よい会社」を追っている者として、まずはポジティブに受け止めています。その上で、今後に意識を向けると、数年前の鎌倉投信さんのヤマト運輸さんとのコミュニケーションのことを思い出します。
当時、鎌倉投信のファンドマネージャーだった新井さん(現在、非営利型株式会社eumo共同代表)は、投資先の1つであるヤマト運輸の多額の未払い残業代問題が発覚した際、「これをどう解決するのか。そして今後どう再発させないのか」を、経営陣と繰り返し会話し続けていました。その姿勢が、むしろ鎌倉投信への信頼感を高めたんです。B Labも同じようなことをされているのかもしれないですが、たしかにここ日本からは、そうしたものが見えづらいですよね。
ただ、B Labもこれまでのシンプルな合計点による採点から、必須項目を持たせるような方式へとBIAを近々変化させることを発表していますよね。一方で、個人的には、「指標って本当に必要なのだろうか?」ということも近いうちにみんなで考えてみたいです。
じゃあ、松田さんと我有さんと吉備さんは、「明日、B Corpがなくなったらどうしますか?」というオープニングの問いへの答えと、今後に向けた一言を。
パチ
松田
「がっかり。」これが素直な気持ちですね(笑)。だって、認証取得したばかりですよ。
とはいうものの、実際は取得に向き合ったことで、自分たちのミッションや課題がはっきりしたので、しっかりそれに向き合って目標を追うというやるべきことに変わりはないと思っています。
―我有 才怜(がう・さいれい) | 株式会社メンバーズ 脱炭素DX研究所
2017年メンバーズ新卒入社。社会課題解決型マーケティングを推進するほか、気候変動への危機感や市民運動への興味から国際環境NGOでも活動中。2023年4月1日、メンバーズ社内に開設された「脱炭素DX研究所」の初代所長に就任。IDEAS FOR GOODと共に「Climate Creative」(創造力で気候危機に立ち向かうコミュニティ)を運営中。最近の関心テーマは気候変動・民主主義・土。
我有
「明日B Corpがなくなったら?」なんて、自分では考えることすらできなかったことなので、ありがたい問いかけでした。
そしてもしなくなってしまったら、より良いものにするチャンスが来たってことだと考えて、改めてなぜ取り組むべきなのかを考えるだろうなと思いました。
なぜなくなったのか。そのままでいいのか。自社の存在意義は何なのか
――仮にB Corpがなくなったら、認証取得の是非よりももっと本質的なところをあえて会話できるような気がして、そういう会話の場を、経営陣に提案してみたいなって思いました。
―吉備 友理恵(きび・ゆりえ) | 株式会社日建設計
2017年日建設計NAD室に新卒入社、一般社団法人FCAJの出向を経て現職。都市におけるマルチステークホルダーの共創、場を通じたイノベーションについて研究実践を行う。共創を概念ではなく、誰もが取り組めるものにするために「パーパスモデル」を考案し、書籍化。日建設計本社にある共創の場PYNT(ピント)の企画運営も手掛ける。
吉備
私も、明日B Corpがなくなったら、もう一度新しい旗を掲げるために、人を集め仲間探しをリスタートしますね。
私が所属している日建設計では、建築物の「環境負荷を下げる」ことに取り組んでいます。ただ、いろいろ工夫をしてもそれだけでは足りないということで、CO2排出量削減につながる「個人の環境行動変容」を促すための、いくつかの取り組みを行っているんです。
その一例が「Asapp(アサップ)」というスマホアプリで、個人のCO2排出量を可視化して、ちょっとした行動を取ることで排出量を削減でき、それをここPYNTでポイントとして使うことができます。ただ、これも始まったばかりで一気に個人の行動変更につながるかというとまだまだそんなことはなく…。
「思想の密度」が高い小さな組織に対して、企業規模が大きいと個人の行動変容に繋がりづらい現実も見ているので、大企業のB Corp取得について難しさも感じていました。
しかし、「企業規模が大きければ社会に与えられるインパクトも大きい」という話や、「コンサルティング業務は他社に直接的に影響を与えるチャンスが大きい」という岡さんの話は、私たちの可能性を改めて気づかせてくれました。
参考 オフィスワーカー一人ひとりのCO2排出量・削減量を可視化し、環境行動を促すアプリケーション「Asapp」を開発 ~建物改修ではなく、ユーザーの行動変容を促すアプローチで脱炭素を推進~
最後にもう一言だけ、なぜ「ひらかれた」にこだわっているかを話させてください。
B Corpよりももっといい制度や仕組みがあったら、あるいは中身はB Corpと同レベルでも、もっと透明性が高くて丁寧なコミュニケーションを行う団体や認証がそこにあったら、みんな「別にB Corpじゃなくてもいいね」ってなりますよね? それってB Corpファンのおれとしてはとても悲しいし、残念な結果、つまり「明日B Corpがなくなる」につながりかねない話だと思うんです。
だからこそ、「私はこういうB Corpが欲しい」「B Corpにはもっとこうあって欲しい」ということをみんなそれぞれで考えて、それを声として周囲と話したり、発信したりしていくことが大事だと思うんです。
幸いなことに、私たちの周りには、そうした声を仲介できるB Labと直接つながっているB Corp取得企業があります。そしてB Corp認証取得支援コンサルタントの岡さんもいます。
もしこのイベントの第3弾をやるなら、そんな話をしてもいいかもしれないね。今日はみなさん、ありがとうございました。
パチ
著者プロフィール
八木橋パチ(やぎはしぱち)
日本アイ・ビー・エム株式会社にて先進テクノロジーの社会実装を推進するコラボレーション・エナジャイザー。<#混ぜなきゃ危険> をキーワードに、人や組織をつなぎ、混ぜ合わせている。2017年、日本IBM創立80周年記念プログラム「Wild Duck Campaign - 野鴨社員 総選挙(日本で最もワイルドなIBM社員選出コンテスト)」にて優勝。2018年まで社内IT部門にて日本におけるソーシャル・ビジネス/コラボレーション・ツールの展開・推進を担当。 twitter.com/dubbedpachi
2023年8月23日更新