創業者を育てる拠点「夢はなて」 金融機関・大阪信用金庫が伴走するシェアオフィス
大阪市鶴見区、JR学研都市線放出駅の改札を出てすぐの場所に拠点を構える「だいしんシェアオフィス 夢はなて」は、大阪信用金庫が運営するインキュベーション型のシェアオフィス。創業準備中、もしくは創業5年未満の事業者を対象に、事業の立ち上げから成長までの伴走支援を目的とした施設だ。
フリーデスクを中心とした、開放的な空間が特徴。長机が並ぶフリースペースは、会員であれば自由に利用でき、全体で約70席を備える。ミーティングルームのみ事前予約制で、オンライン会議に適したウェブルームは予約せず使用可能。法人登記もでき、専用ポストが設置されている点も、創業期の事業者にとって心強い。

夢はなての大きな特徴は、金融機関が運営している点にある。施設にはセンター長が常駐し、事業計画の相談から資金調達、補助金申請、経営全般の悩みまで、ワンストップで相談できる仕組みが整っている。大阪信用金庫がこれまで築いてきた行政、専門家、民間企業とのネットワークを活かし、必要に応じて適切な支援先を紹介できるのも強みだ。
利用者は、これから事業を始める個人や、起業して間もない法人・個人事業主による契約者が中心だ。2人で創業する場合も、主契約者1人に加えて追加会員の契約も可能。従業員を雇用するなど、事業が一定規模に成長した段階で「卒業」となる制度もあり、この施設が“次のステージへ送り出す場”であることを象徴している。

また、月に1度は勉強会やセミナーが開催され、資金調達や事業成長に関する実践的なテーマを学ぶ機会もある。さらに、希望者を対象にした6か月間の伴走支援プログラムでは、外部講師によるワークショップと、職員によるマンツーマン支援を組み合わせ、事業を具体的に形にしていく。成果発表会には外部企業や投資家が参加することもあり、次の展開へつながるきっかけになっている。
日常的に相談し合い、情報交換が自然に行われ、受発注や協業につながるケースも少なくないという。運営側が無理に交流を促すのではなく、「全員にとって意味のあるイベント」を軸にした場づくりが、結果として強いコミュニティを育てている。

また、大阪信用金庫はほかにもシェアオフィスを運営。堺市役所など行政機関が集まるエリアに位置する「夢やさかい」や、ターミナル駅にあり出張や移動の多い事業者にとって使い勝手がよい新大阪の「YUMEARATA」など。「夢会員」の契約者はそれらの拠点も利用できるため、エリアを越えた交流や学びも生まれている。
だいしんシェアオフィス「夢はなて」センター長の福井さんは、「夢はなては、単なる作業場所ではなく、事業を育て、地域経済へと送り出すための“育成の場”です。これから起業を考えている人、事業の土台をしっかり築きたい人にとって、心強いスタート地点にしていただければ」と呼びかける。
●だいしんシェアオフィス「夢はなて」
・営業時間:平日(※詳細は要問い合わせ)
・住所:大阪府大阪市鶴見区放出東3丁目21-40 ローレルコート放出205
・URL:https://www.osaka-shinkin.co.jp/share_office/yumehanate.html
●料金
・フリーデスク:登記不利用=月額11,000円、登記利用=月額14,300円
・夢会員:月額22,000円
※主契約者に付随して会員登録する場合は、追加で月額7,700円
●利用可能な設備・サービス
無線LAN、電源、共用ロッカー、郵便ポスト、複合機(プリント・コピー・スキャン)、交流スペース、会議室・Web会議室、ドリンクコーナー(コーヒー・茶・ウォーターサーバー)、登記利用、郵便ポスト、貸出モニター(夢はなて・YUMEARATA)
編集=ノオト


