島を除く東京都の中で唯一の「村」檜原村に交流拠点「Village Hinohara」 村と都市部の架け橋に
2022年11月30日(水)、東京都檜原村に交流拠点「Village Hinohara(ヴィレッジ ヒノハラ)」が新設された。運営は、都市と山間地の交流促進を目的に活動する一般社団法人アナドロマス。
施設名は、島を除く東京都の中で唯一の「村」である檜原村に由来する。コンセプトに「檜原村の”Villaging”(ヴィレッジング、むらづくり)」を掲げ、施設を1つの「村」に見立て、会員同士が檜原村の自然や文化に親しみながら、コミュニティを形成することを目指すという。
「場所に縛られない働き方が定着した今、都心からのテレワーク場所の受け皿となるような場所を作りたいと思ったんです。そこで村が建設した建物を借り受け、村内外の幅広い人が気軽に使える拠点としてオープンしました」と同団体代表理事の清田直博さん。
設計は、株式会社マウンテンハウスアーキテクツが担当した。環境への影響を最小限に抑えるため、山間地帯である檜原村の地形に合わせて、3つの直方体型の建築物が重なりあうように配置されている。
施設は機能ごとに分けられた3つのフロアに分かれており、用途に合わせた使い方ができる。
1つ目は、最下層にある「宿泊スペース」。ドミトリー形式で、男女共用の2段ベッドを4台、シングルベッドを2台備える。川の近くにあるため、川のせせらぎを聞きながら眠ることができるという。
2つ目は、中間層にある「多目的ホール」。斜面の勾配に合わせて階段状になっている部分があり、階段に座ってシアター形式で上映会や講演会、プレゼンテーションの場としての利用などを想定している。
3つ目は、最上層にある「ワークスペース」。複数人で使える「フリーアドレス席」やソロワークに最適な「カウンター席」、リラックスしながら作業できる「円形暖炉席」、会議や電話の利用に適した「テラス席」などがある。「交流を目的にしているので、個室や間仕切りなどはあえて用意していません」と清田さん。
体験コンテンツとして、薪割りや提携農園での農業体験、村内の森林ワークショップ、アウトドアサウナなどを用意する。
「美しい自然や体験を通して、地域の良さを感じてほしいですね。会員同士の交流から、新しい仕事が生まれることを期待しています」と清田さん。
「村に興味があり、地域と関係を結んでくれる人・企業に集まってほしいという思いから、会員制をとっています。この場所が村と都市部の架け橋になればうれしいです。移住支援にも力を入れているので、ぜひ声をかけてください」とほほえむ。
●Village Hinohara
・営業時間:9:00~17:00(ワークスペース)
・住所 東京都西多摩郡檜原村本宿790-2
・URL https://villagehinohara.tokyo/
●料金
・入会金:5,000円(村民は無料)
・日中利用料:2,500円(村民は1,500円)
・宿泊料:5,500円~(村民は3,300円~)
※入会には内覧の必要がある。
※上記プランはワーケーション会員の料金。
●利用可能な設備・サービス
多目的ホール(定員20名)、フリーアドレスデスク(12席)、カウンター席(4席)、会議テーブル(8席)、会議テラス(8席)、川のテラス、ソファラウンジ、円形暖炉、キッチン(業務用コンロ3口)、バンクベッド(4台)、シングルベッド(ホテルグレード:2台)、Wi-Fi(光回線)、各種OA機器、プロジェクター、スクリーン(100インチ)、ユニットバス、シャワーブース、駐車場、法人登記(月額:5,500円)など
編集:ノオト