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愛知県瀬戸市に“ツクリテ”を育てる複合施設「瀬戸くらし研究所」 1人の妄想が街のにぎわいを生み出す仕掛けを

2023年4月22日(土)、愛知県瀬戸市のせと末広町商店街に「瀬戸くらし研究所」がオープンした。運営は株式会社きんつぎ。チャレンジショップとしての機能も持つキッチンブースと「働く場」を融合した複合施設として営業する。

「瀬戸市は窯業で栄えてきた歴史があり、焼き物に限らずさまざまな分野の“ツクリテ”が多い街です。趣味の域を越えた皆さんの活躍をスモールステップで応援していくのが目的の一つです」と同社代表取締役の野々垣賢人さん。

かつて洋装店として利用されていた建物を改装し、1階が食の広場、2階がワーキングスペースとして機能する。

1階の食の広場には5つのキッチンブースと客席を設置。うち3つは固定店舗、2つはチャレンジショップとして開放する。バー営業や仲間内の食事会などの利用を想定したシェアキッチンも設ける。

(提供写真)

1階には他にギャラリーとDIY工房がある。ギャラリーでは瀬戸市の窯元の展示などを行い、DIY工房では利用者が備え付けの工具を用いてものづくりができる。

2階には広々としたコワーキングスペースを中心に、会議スペース、講座などの利用が可能なレンタルスペースが各1つレイアウトされている。

(提供写真)

地域との協働を目指すため、同施設の企画段階から商店街の人々、地域の学生、瀬戸市の職員などとワークショップを実施。実現したい場についてともに構想する時間を設けた。建物の改装にも地元の人々を巻き込み、タイルを貼るなど一緒に作業を行ったという。

「オープン日には、長らく閉じていたシャッターが開く喜びから、さまざまな年代の地元住民が集いました。これからも瀬戸市やその周辺の方々に来ていただき、皆さんを繋ぐ場にしていきたいです」と、野々垣さん。

(提供写真)

コンセプトは、「私の妄想発酵、街の賑わい醸造」。野々垣さんは「誰かの妄想をそのままで留めずに、実際に実現させる場所にしたい。そして商店街に飛び出し、にぎわいに繋げていただければ」と意気込む。

●瀬戸くらし研究所
・営業時間:各店舗による
・住所:愛知県瀬戸市末広町2丁目22 せと末広町商店街内
・URL:https://setokurashiken.studio.site/

●料金
・コワーキングスペース:月会員=月額5,500円、時間会員=1時間1,100円
・レンタルスペース:月会員=月額20,000円(使用上限30時間)、時間会員=1時間1,100円
・シェアキッチン:月会員=月額22,000円(使用上限30時間)、時間会員=1時間1,100円

●利用可能な設備・サービス
Wi-Fi、電源、複合機、工具(DIY工房)など

編集:ノオト