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大分県別府市の北高架下商店街にシェアオフィス「OFFICEフッド」 観光客も交えてビジネスのきっかけとなる場所に

2023年2月1日(水)、大分県別府市の北高架下商店街にシェアオフィス「OFFICEフッド」がリニューアルオープンした。別府市でデジタルマーケティング支援や地域創生事業を行う株式会社HOODが運営する。

前身は、2020年にオープンしたオフィス兼酒場「OFFICE&SAKABAフッド」。同社の長谷川雄大さんは「コロナ禍でオフィスを手放す企業が増えましたが、自分はオフィスという空間が好きでした。継続できるオフィスはどんなものなのかと考えたときに、場所自体がお金を生み出す必要があると考え、新しい価値を付加するべくオフィスと酒場の両方を備えました」と話す。

「フッド」という施設名ならびに法人名には、ふたつの意味が込められている。ひとつは「近所」を意味する「neighborhood(ネイバーフッド)」、もうひとつは、風と土が混じり合ってできる「風土(ふうど)」から。長谷川さんは「外から来る旅行客や普段その場所にいない“風の人”」と「その土地にいる“土の人”」が交わることで新しい風土を作りたいと考えているという。

施設内にある約20個の箱を組み合わせて机や椅子として利用し、自由にワークスペースを作る。三つ組み合わせれば最低限の作業ができるという。

イベント開催時には、たくさんの箱を並べてひとつの大きなテーブルを作ることも、逆に箱を一切置かないこともあるとのこと。近隣のお店と合同でイベントを行うときは、店舗前の通路に椅子やテーブルを用意する。

(提供写真)

同施設は商店街の一角に位置する。空間と商店街を隔てる扉や壁が存在しないため、スペースがそのまま通路に面している。したがって、施設を“閉じる”ことはなく、24時間営業。深夜はスタッフがおらず、利用料の決済はオンラインで行う。

(提供写真)

お客さん同士が緩く繋がるのが、長谷川さんの理想だという。「仕事をしつつお酒を飲んで、クリエイター同士がアイデアを話し合える場所にしたいと考えています。この場所で新たなビジネスが生まれるとうれしいです」と話す。

また、観光客が多く集まるという別府の特徴を生かし、観光客と地元の人が一緒に新しいアイデアが生まれることに期待しているという。

(提供写真)

長谷川さんに施設の将来像を尋ねると「この施設を起点に北高架下商店街自体の知名度を上げ、別府の新たな観光名所を作りたいですね」と語ってくれた。

●OFFICEフッド
・営業時間:24時間 ※水〜日の20:00-24:00はバー「GIN&LEMONフッド」として営業/年末年始は休業
・住所:大分県別府市駅前本町9-20
・URL:https://hood-oita.com/officehood/

●料金
・ドロップイン: 1日1,100円
・月額会員:11,000円

●利用可能な設備・サービス
Wi-Fi、メールボックス、住所利用、法人登記(スタンダード及びビジネスプランのみ)、東京住所利用(月額1,100円)

編集:ノオト