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地域の共創と挑戦を支え、子どもの拠点も目指す「風まち下田」

2024年7月、造船会社の寮だった4階建ての建物を再生した複合施設「風まち下田」が開業した。この建物は、もともと株式会社LIFULLがワーケーション施設として運営していたが、同社の撤退に伴い2023年末で閉鎖。当時、その拠点マネージャーを務めていた津留崎鎮生さんが新たに法人を立ち上げ、空き物件となっていた建物を再生させた。

「拠点マネージャーとして運営に携わるなかで、地域外に住んでいた若者が下田へ移住したり、下田で起業したりと、地域内外をつなぐコミュニティが形成されていたんです。しかし 、東京の企業の運営による地域との壁も感じていました。その矢先に施設の閉鎖が決まったため、自分が違う形で再生させればより地域にとって必要な施設になるのでは、と決心しました」と津留崎さん。

「風まち下田」という名前には、江戸時代に上方と江戸を結ぶ海運の「風待港」として栄えたまちの歴史と、「まちに自ら風を起こしたい」という願いを込めている。

風まち下田のコンセプトは、「地域内外のさまざまな人が集い、交流し、共創し、挑戦する場」と「地域の子どもの居場所」。

かつてPTA会長をしていたときに、「下田には子どもたちが集う場所がない」という声をよく聞いていたことも、課題意識につながったという。同施設は、市民が運営する私設図書館「下田こどもとしょかん」の拠点にもなっている。

「下田には映画館がないため、子ども向けの映画上映会も無料で開催しました。子どもたちは楽しそうで、とても盛り上がりました」と津留崎さんは話す。

利用者は地域住民、一泊からの国内外の旅行客にとどまらず、長期で滞在する海外のデジタルノマドも訪れる。また、近隣の自動車学校とも提携しており、免許合宿の受講生も宿泊するため、年齢や属性の異なる人々が自然と混ざり合う場になっている。

風まち下田には、宿泊施設、カフェ、コワーキングスペースが併設されている。1階にはコワーキングスペースやカフェが、2階にはWeb会議に対応したオンラインミーティングルームや集中ワークスペースが完備されている。なお、宿泊者はすべてのワークスペースを終日利用可能。

「風まち下田は、伊豆急下田駅から徒歩約7分の場所にあります。スーパーやコンビニなども近く、車がなくても快適に過ごせます。また、疲れたときは港沿いを散歩しながらリフレッシュできます」と津留崎さん。

「下田は、開港の歴史をはじめ、海や山のアクティビティ、おいしい飲食店など、多彩な魅力にあふれたまちです。ぜひ訪れて下田を満喫してほしいし、また、風まち下田のキッチンでは日々、さまざまな人が食卓を囲んでいます。下田のまちで何かに挑戦したいという思いをもつ人に、ぜひ来てほしいです」と思いを語った。

●風まち下田
・営業時間:コワーキング利用:会員=9:00〜18:00または22:00/ドロップイン=10:00〜18:00(要予約)、カフェ:不定休(営業時間は要確認)
・住所:静岡県下田市武ガ浜3-3
・URL:https://kazemachishimoda.com/

●料金
・コワーキング会員:18時まで=月額6,000円、22時まで=月額10,000円(法人登記の対応可・応相談)
・固定駐車場:月額6,000円
・ドロップイン:1日利用=1,500円、半日利用(4時間)=1,000円 ※要予約
・会議室利用:1時間1,500円
※全プラン、カフェメニュー200円オフ

●利用可能な設備・サービス
高速Wi-Fi、電源、複合機、大型モニター、プロジェクター、郵便物受け取り、会議室(8席)、個室Zoomルーム、キッチン、電気ケトル、電子レンジ、冷蔵庫、ホワイトボード、セルフカフェコーナー、延長コードなど

編集=ノオト