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三重県伊勢市にキャンプ場併設コワーキング施設「神岳テラス」 伊勢市内の棚田にある隠れ家的施設

2023年4月12日(水)、三重県伊勢市にキャンプ場併設のコワーキング施設「神岳(かみだけ)テラス」がオープンした。運営は、株式会社UNICO(ユニコ)。

「神岳テラス」は、伊勢神宮の萱場を擁する「神岳(かみがたけ)」近くの放置棚田を活用してオープン。キャンプ場とコワーキング施設を融合し、隠れ家的な複合拠点として立ち上げられた。

同社代表の坂本勝さんは伊勢市神薗町の出身で、以前より地域の町づくり活動に積極的に関わっていた。そんな中、神岳にある放置された棚田の一部を購入し、野外活動における町民とのコミュニケーションの場として活用。コロナ禍を経て本格的にキャンプ場として開発を行い、ワーケーションやテレワーク、イベント開催を目的とする施設の建設に踏み切った。

「弊社はHP制作や印刷、イベント企画などを行う企業ですが、とにかく自分たちでできることはやろうと、道を切り拓いたりウッドデッキを貼ったりと汗をかいています。会社で初めて取得した社用車が建設用機械の“小型ショベル”だったくらいです」と、神岳テラス支配人の⾕崎朝美さんは笑う。

キャンプ場には、車の乗り入れが可能なオートサイトと棚田サイトと主に2つのスペースがあり、現在も新たなスペースを2023年秋オープンに向けて整備中。薪やタオルの販売、キャンプ用品のレンタルも行う。

(提供写真)

1階ピロティ部分はキャンプおよびコワーキングの利用者の共有部分。キャンプ場から靴のまま入れるトイレ、有料のシャワー、ランドリー、ロッカーなどを備える。

2階は、コワーキング利用者専用フロア。大きな開口部から景色が望める広々とした「棚田ラウンジ」には、棚田を模した段差があり、壁側にはカウンター席が配置されている。窓側を囲むように取り付けられたウッドデッキのルーバーには、真珠や牡蠣の養殖筏(いかだ)の材料を再利用している。「SDGsも意識し、山から海へ運ばれ利用された木を山に戻すことで、最後まで使い切りたいと考えました」と谷崎さんは話す。

(提供写真)

個室のプライベートワークスペースは8室あり、各部屋にモニターを設置し、休憩用のロフトスペースも設けられている。

(提供写真)

この他、会議室2室があり、間仕切りを外して最大12名まで利用できる。「開放的なスペースと集中できる個室、目的に合わせて利用していただければ。棚田ラウンジはイベント利用も可能です」と谷崎さん。

「伊勢は、県外からのお客さまも多い土地です。県内外の利用者同士のコミュニティを作ったり、それぞれのスキルを企業とマッチングするネットワーク化を進めたりしていきたいです」と展望を語った。

●神岳テラス
・営業時間:9:00~18:00/不定休
・住所:三重県伊勢市神薗町1019番地1
・URL: https://kamidake.jp/

●料金(コワーキングスペース
棚田ラウンジ:2時間=1,000円、延長1時間=400円、終日=2,800円
・ロフト付き個室:2時間=1,500円、延長1時間=700円、終日=4,400円
・会議室(6人):2時間=1,500円、延長1時間=500円、終日=4,000円
・会議室(12人):2時間=3,000円、延長1時間=1,000円、終日=8,000円
※会議室のみ利用の場合、会議室料金とは別途1名500円が必要

●利用可能な設備・サービス
Wi-Fi、電源、モニター(個室のみ)、コピー機(有料)、ケーブル(有料)、膝掛け(有料)、シャワー(有料)、ランドリー(有料)、ロッカー(有料)など

編集:ノオト