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福岡・北九州市の九州工業大学旧体育館に「GYMLABO」 産学官“交わり”の形成拠点が国立大学に

2022年5月26日(木)、福岡県北九州市の国立大学法人九州工業大学戸・畑キャンパスに、オープンイノベーション促進施設「GYMLABO」がオープンした。福岡県と宮崎県でコワーキングスペースやコミュニティの運営・企画を行う株式会社ATOMicaが共同で施設を運営する。

「産学官“交わり”の形成拠点へ」をコンセプトとした同施設は、大学の創立110周年記念事業の一環として、使われていなかった築50年を超す体育館が改修して作られた。施設名は「体育館」を英訳した「GYM」に、さまざまな人が集まってアイデアを生み出す場所や研究室をイメージした「LABO」を組み合わせた。

大学敷地内の施設ということもあり、利用者の9割超が同大学の学生とのこと。一方で、学生が頻繁に利用していることを知った地元企業の訪問も増えてきたという。

「学生の大半は勉強していて、大学のテスト期間中は勉強をする学生で満員になることもあります」と話すのは、スタッフの阿部陽帆さん。飲食自由で開放的な空間であることから、友人間の憩いの場として利用している学生もいるそうだ。

元々が体育館ということもあり、スペースの広さが特徴的。1階のオープンエリアは、常時60名以上が利用可能。テーブルの多くは台形で、用途や人数に応じて自由に組み合わせて使うことができる。また、オープンエリアの二方向に、「ジムラボステップス」と名付けられた階段状のスペースがあり、イベント開催時には客席としても利用する。

館内には会議室が6部屋、セミナールームが2部屋設けられている。「すべての部屋に別々のコンセプトが用意されていて、家具も異なっているんです」と話すのはスタッフの宮良有紀菜さん。いかに堅い雰囲気にしないか、と意識して作られており、中にはアウトドア用の机と椅子が使われた会議室もある。

今後の展望について、「学生証を持参すれば、所属大学にかかわらず学生は無料で利用できるので、学校間の交流が深まるといいですね」と阿部さん。そして宮良さんは「戸畑キャンパスにある学科と繋がりがありそうな企業さんに多く利用してもらい、学生とのマッチングを進められたらいいなと思います」と話してくれた。

●GYMLABO
・営業時間:会員=8:00〜22:00、非会員=9:30〜18:30(平日のみ)
・住所:福岡県北九州市戸畑区仙水町1-1
・URL:https://www.gymlabo.kyutech.jp/

●料金
・ドロップイン料金:学生=無料、会員=無料、非会員=1日500円

●利用可能な設備・サービス
テレキューブ(3部屋)、冷蔵庫、駐車場、駐輪場、会議室(有料)、セミナールーム(有料)、カンファレンスルーム(有料)

編集:ノオト