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大分県日田市に古民家を改修したワークスペース「郷雲」 自然に囲まれて飲食と宿泊も楽しむ

2022年の春、大分県日田市に古民家を改装したワークスペース「郷雲-GO-UN-」がオープンした。運営は、長崎県諫早市にある建設会社の株式会社浜松建設。ワークスペースのほか、宿泊施設とカフェを設置している。

施設名「郷雲」の由来は、里山や集落をイメージさせる「郷」に、情報が集まる様子を意味する「cloud」を日本語にした「雲」を組み合わせたもの。

同施設は、日田市の運営する「日田市空き家バンク」を通じて購入された。同社と日田市がともに10件ほど古民家を視察した中で、敷地がおよそ300坪と広く、主要道路から少し入ったひっそりとした場所にあり、近くに小川や蔵があることがこの古民家を選んだ決め手になったという。

(提供写真)

同施設の特徴は、山間部にあること。施設の管理運営を担当する築地健太さんは、「平日よりも土日の方が、利用者が多いです。少し仕事をしたり、コーヒーを飲みながら休息したりする、という使い方をされる人が多いですね」と話す。

自然に囲まれているという環境面から、雑音はほとんど入ってこず、道路の反対側にある小川のせせらぎと鳥の鳴き声などの自然の音だけが耳に入ってくる。「かなり静かな環境で仕事ができると思いますよ」と築地さん。

ワークエリアは5部屋を用意。8畳サイズの洋室や6畳の和室など、部屋のスタイルはそれぞれ異なるため、用途に応じて選ぶことができる。建設会社運営の施設らしく、壁に漆喰を使用したり、床には無垢杉材を貼ったりするなど、自然由来の素材をふんだんに使っており、木の香りや温かみを感じながら過ごすことができる。

(提供写真)

併設されているカフェは、敷地内にあった蔵を改装して作られた。サンドイッチやフルーツサンド、ケーキやタルト、プリンなど、手作りの軽食やデザート系を中心に提供している。

(提供写真)

「『郷雲』はワークスペース、宿泊施設、カフェと3つの異なる業態で構成されており、さまざまな人が集まる場所。『ダイバーシティ』という言葉が使われる今の時代にマッチした施設です」と築地さんは言う。施設の用途を限定せず、展示会や地域の集まりなど、多様な使い方を想定しているとのこと。

今後の展望について、「この場所にアイデアや人、情報を集めることで、新しいビジネスが生まれるような施設にしたい。日田市と連携しているので、起業や移住の相談なども受け付けています」と話してくれた。

●郷雲-go-un
・営業時間:コワーキングスペース=10:00〜16:00、カフェ=11:30〜14:30/火・水曜日定休
・住所:大分県日田市天瀬町赤岩490
・URL:https://go-un.jp/

●料金
・ドロップイン:
個人利用=550円/時間
終日利用=3,300円/席
ワークエリア利用=2,200円/時間
・会員: 
個人会員=2,200円/月
法人会員=11,000円/月
※会員の場合、個人会員の場合は2割引、法人会員は3割引された利用料金で施設を使用できる。

●利用可能な設備・サービス
Wi-Fi、モニター、プリンター、スキャナー、FAX

編集:ノオト