働く環境を変え、働き方を変え、生き方を変える。

WORK MILL

EN JP

沖縄・石垣島にコワーキングスペース「チャレンジ」 まざりあう“チャンプルー”のような場を作りたい

2022年5月26日(木)、沖縄本島から約400kmの石垣島にコワーキングスペース「チャレンジ」がオープンした。「島から、世界を面白く。」をテーマにしたこの施設を運営するのは、株式会社カヤック(通称、面白法人カヤック)のグループ会社である株式会社カヤックゼロ。

かつてこの場所には地域密着型の「ホームセンターチャレンジ」があり、経済・商い・住まいの中心地として、老若男女から親しまれていた。しかし同店は2018年に惜しまれつつ閉店。カヤックゼロの取締役の住吉優さんは、「地域の人に親しまれてきた『チャレンジ』という名前が、これから自分たち作っていきたい場所のコンセプトにマッチしているため、大家さんに許諾を得たうえで名前を引き継ぎました」と話す。

同施設の利用者層は、クリエーターやIT系関連の職種に就く30代~40代が中心。住吉さんは、「予想以上に地元の方に利用していただいています」と話す。利用者における島民の割合は、全体の7割程度を占めているという。

「受験勉強で利用する高校生や、弦楽器の三線を練習する近所の『おじいおばあ』、「八重山ミンサー織」という織物の糸をつむぐ仕事をしている方など、幅広い方々が利用されています」と話す。

施設内で最も特徴的なのは、イベントスペース。階段状の作りになっており、前方にはスクリーンも完備。約50人が収容可能で、イベントで多く活用されている。

催しの際に活用されているイベントスペース(提供写真)

屋根がある半外空間のテラススペースでは、開放感を味わいながら仕事をすることができる。屋外には「フード&ゆんたくスペース」を設置。地域の憩いの場として開放している。

屋外では賑わいを見せることも。写真はイベント開催時のもの(提供写真)

運営面での特徴は、石垣島出身者と移住者の両方で運営していること。「移住者は移住者同士で固まりがちで、一方で『移住者と交わらなくても構わない』と考えられている地元住民もいらっしゃいます。しかし、ここを沖縄の言葉で『まざりあう』を意味する『チャンプルー』のような場にして、人のつながりをつくりたいと考え、島人(しまんちゅ)と移住者が交わり一緒に運営する体制にしました」と、自ら4年前に石垣島に移住した住吉さんは話す。 コミュニティマネージャーとして勤務する石垣島出身の岩倉千花さんは「会員さんからは『チャレンジ』の魅力は人同士でつながれることですね、とよく言われます」と話す。

(提供写真)

住吉さんは今後の展望について、「石垣島出身者や移住者、観光客など、さまざまな利用者同士が出会いつながることで、新しいビジネスやプロジェクトがたくさん生まれる拠点にしていきたいですね」と今後の展望を話してくれた。

●チャレンジ
・営業時間:9:00〜21:00
・定休日:毎月第3火曜日
・住所:沖縄県石垣市字登野城510 1階
・URL:https://challenge.kayac-zero.com/

●料金
・ドロップイン料金:1,000円/3時間 1,500円/日
・月額会員:フリー席(月間8日間まで)=3,900円/月、フリー席(フルタイム)=7,500円/月、固定席=16,000円/月、ブース席=30,000円/月 ※半年未満の短期契約の場合は別途入会金5,000円
・年額会員:フリー席(フルタイム)利用可能&ビジター5名まで招待可能=120,000円/年
・その他:
会議室(6名収容)=2,000円/時間、15,000円/日
イベントスペース(50名収容)=5,000円/時間、30,000円/日
テラススペース(12名収容)=2,500円/時間、18,000円/日

●利用可能な設備・サービス
フリードリンク、登記サービス(2,500円/月)、ロッカー(2,500円/月)、複合機、冷蔵庫、シェアサイクルサービス、駐車場、駐輪場など

編集:ノオト