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長期化する在宅勤務 緊急事態宣言前後の比較調査 ー 家族・仕事の切り替え編

全国的に緊急事態宣言が解除され、ウイルスの感染に注意しながら経済活動を再開していくウィズコロナの期間に入りました。時差出社、ソーシャルディスタンシングの確保などまだまだ通常の生活とは異なる不便な点もありますが、アフターコロナに向けて着実に進んでいます。オカムラでは新型コロナウイルス感染症対策としての在宅勤務に関する実態調査をおこない、「慣れない在宅勤務 どんなことが起こっているのか緊急調査」、ウィズコロナの期間のオフィスを考えるレポートを公開してきました。

 

今回は、緊急事態宣言が全国的に出された4月7日前後の変化についてのレポートを2回にわたってお届けします。前回は会議・コミュニケーションの変化をご紹介しましたが、本記事では家族や仕事の切り替えについて見ていきたいと思います。

 

家族(同居人)と一緒に働く状況に

3月末から本格的に始まった在宅勤務。4月7日に緊急事態宣言が出されて以降は多くの方が外出自粛のもと在宅勤務をしなければいけない状況になりました。今回の新型コロナウイルス感染症対策に関しては特定の企業や業種を対象としたものではないため、同居する家族も在宅勤務をしているという状況が発生していることが考えられます。実際、緊急事態宣言前後で家族(同居人)の状況を聞いたところ、約4割の人が家族(同居人)も在宅勤務をしていたと答えています(下図)。

 

 

家族(同居人)も在宅勤務をしている際に起こる問題として多く挙げられるのはオンライン会議や電話に伴う音の問題であることは以前のレポートでご紹介しました。在宅勤務が長期化し、在宅勤務をする家族(同居人)がいる人の割合が増えている状況で同じ質問をしたところ、音の問題をうったえる人が半数以上にのぼることがわかりました(下図)。

 

 

長期化に伴い育児、教育の負担が蓄積

小学校~高等学校までの休校要請は3月2日より実施されていましたが、緊急事態宣言後は保育園や学童保育においてもできる限りの利用自粛が呼びかけられました。今まで子どもを預けながら働いていた方もこれにより元気な子どもがいる状況で働かざるを得なくなりました。実際に緊急事態宣言前後で子どもがいる状況で働いた人の割合をみると3割以上の人が元気な子どもがいる状態で働いていたことがわかります(下図)。

 

 

外出自粛が長期化する中で、子どもを屋外で遊ばせたりすることが難しくなり、非常にストレスがたまる状況であったと考えられます。仕事と育児の両立状況について宣言前後の変化を見てみると、宣言前に約16%だった「育児の負担が大きく、困難なことが多かった」と答えた人の割合が25%以上に増えていることがわかります(下図)。子どもがいる状況で在宅勤務をした人の実に4人に1人が、困難な状況に置かれていたようです。

 

 

「おはよう」と「お先に」の代わりに

在宅勤務を続ける中で「プライベートと仕事の境目があいまいになった」「曜日感覚が薄まった」といった意見をよく耳にします。仕事の合間に家事をしたり、朝早くから働いたりと決まった時間にオフィスで働く際にはあまりおこなわれなかった働き方ができるのも在宅勤務のいいところといえるでしょう。では、仕事を始める際、終わる際にどうやって切り替えをおこなっているのでしょうか。

 

 

まず、仕事を始めるときのスイッチとしてとられている行為としては「PCを開く、起動させる」が一番多く、4割以上の人がそれでスイッチが入ると答えています(上図)。次いで多いのが「着替える」で、自由記述の内容を見ると、きちんと仕事をするための服に着替える人が多いことがわかります。6位に入った「化粧、髪を整える、洗顔」とあわせると、会社に行くときと同じように身だしなみを整える人が多くいるようです。

 

 

次に、仕事を終えるときのスイッチとしてとられている行為について見てみましょう(上図)。こちらは圧倒的に「PCを閉じる、電源を切る」が多く、6割以上の人がそれがスイッチとなって仕事を終えたことにしています。

 

生活とのすり合わせが未来を拓く

今回は強制的な在宅勤務ということで、家族も在宅勤務であったり、元気な子どもがいる状況で働かなければいけない状況になったりと今までに経験したことがない困難が発生しています。しかし、今回の経験を受けて在宅勤務をおこなう人が増えると考えた際、生活と仕事の接点について様々な工夫をする必要が出てきます。後半でご紹介したスイッチの話も、ダラダラ長時間働かないための一工夫ですよね。

 

生活と仕事がより近づく今後のことを考えて、どう幸せに働き、暮らしていくのかをこの機会に考えてみませんか。

 

2020年6月18日更新

テキスト: 池田晃一(株式会社オカムラ)
調査:オカムラ ワークデザイン研究所 2020年
データ参照元:新型コロナウイルス感染症対策としての在宅勤務調査 緊急事態宣言前後の変化版

https://workplace.okamura.co.jp/solutions/download/flexible_work_report_2020_4.html

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