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うすきとライフを考えよう 第2回 「産後の仕事復帰で会社と一緒に新しい働き方をつくりだす!(プランニング編)」

このコラムは「ワークインライフ※1 」を今まさに模索中のWORK MILLの薄(うすき)が、試行錯誤の毎日の中で自分なりに感じたこと考えたことをお伝えしていく連載。子育てに限らず、ライフキャリア・ワークキャリアについても自身の経験をもとにお話していきたいと思っています。 

 

第2回は少しさかのぼり、産後の仕事復帰プランニング(うすきの場合)について。
題して、「産後の仕事復帰で会社と一緒に新しい働き方をつくりだす!(プランニング編)」です。

 

※1「ワーク」と「ライフ」という2つの要素を同列に捉えるのではなく、「ライフ(人生)にはさまざまな要素があり、その中のひとつとしてワーク(仕事)がある」という考え方のこと。ライフを構成する要素としては、ワークのほかにファミリー(家族)、ホビー(趣味)、ラーニング(学び)、コミュニティ(組織・地域)などが考えられる。

 

希望をもとにまずは相談してみる

「10月に会社に復帰しよう(出産は6月予定)!」ひとまずそう決めてみたもののどうすればいいんだろう。初めてのことばかり。不安…。でも!不安に思っていてもなにも進まない!まずは行動、調べてみよう、聞いてみよう(いつも出現する私の性格)。その前に家族会議も忘れずに。夫にも相談し、その時期の復帰でまずは動いてみようということになった。

 

「さっそく情報収集だ!」というわけで、まずは子どもの預け先について行政のホームページをのぞいてみる。HPには保育園の情報の詳細が書いてあるもののポイント制?!非常に難解…。知人に聞いてみるとともに何度も読み返してみたところ、どうも区の保育園=認可保育園※2に預けるのはムズカシイ…。奇跡的な状況でないと認可保育園には希望の10月には入れなさそう。困難な保活※3、私の住んでいる場所もご多分にもれず保育園入園が困難な地域。4月ではなく期の途中である10月は入園の空きがほぼ出ないとのこと。「そうだよね、想像通り…。」となると、それ以外の選択肢は、認可外保育園、ベビーシッター、親にヘルプ、かな。この中で親にヘルプは早々に消えた。親は高齢かつ近所に住んでいるわけでないので頻繁に来てもらうのは厳しい。

 

※2保育園の種類には、大きく分けて認可保育園と認可外保育園がある。認可保育園は、国が定めた設置基準(施設の広さ、保育士等の職員数、給食設備、防災管理、衛生管理等)をすべてクリアしている、都道府県知事に認可された施設。さらに、運営費として国や自治体から補助金が交付されため、認可外保育園に比べると保育料を抑えることが可能。認可外保育園は、施設の広さ、保育士等の職員数などの国の基準を満たしていない(=認可を受けていない)無認可の保育園。国の基準は満たしていないものの、地方独自の基準を満たしている「認証保育所」も認可外保育園に含まれる。保育料などは、園の設置者が独自で決めることができるため高額になる場合もある。企業内託児所もこちらにカテゴライズされる。(保育園の状況は地域によって異なります。)
※3 保活とは、子どもを保育所に入れるために保護者が行う活動。

 

 

次は、近くの認可外保育園探し。電車で2駅圏内までを情報収集しそこからピックアップし3・4園を見学。行ってみると本当にいろんな保育園がある。中には子どもを通わせるイメージがどうしてもできない保育園も…。見学後通わせたいなと思う保育園に入園希望を出すと担当者の方から言われたのは、「2〇〇番です(定員は10名)」と。
「ん?なんですと?2〇〇番?入れる見込みがないじゃーん!」近隣の保育園はどこも同じような状況。そんな中でウチが幸運だったのは、夫の会社に企業内託児所があったこと。最終的に運よくそこに滑り込むのだが、もし落ちた場合でも復帰できるように、認可保育園の一時保育利用という策もひねり出しなんとか復帰できるかも(はず)という状態に。

(うすきの記憶)
思えばプランニング自体を始めたのは早めの段階でたしか1月ころ。妊娠を会社に伝えるタイミングでは復帰時期は決めていました。ただ仕事に追われ体調もつわりとの闘いでなかなか動けず、情報収集や保育園見学は思うように進まない状況が続きました。私の場合は5月の連休明けに産休に入り10月に復帰と約5か月会社から離れていました。

 

なんらかの方法(夫の企業内託児所か一時保育)で子どもを預けられるという見通しができた、ふうっ(安堵の吐息)。よかった。じゃあ次に考えるのは、復帰したあとどうするかを具体的に考えなければ。6月に産んで10月に復帰するということは、子どもが生後4か月。そして仮に運よく預けることが出来た場合でも一時保育ではおそらく毎日は預けられない。4か月で長い時間預けるのは子どもの体調的にも少し不安…。

 

それでもどうにか復帰したい、仕事がしたい。可能な方法はないか、上司と相談してみよう!きっと解決策はあるはず。相談した結果、「週に最低1度は出社し、それ以外は在宅で仕事ができるように人事部に相談してみよう。そしてただの相談ではなく、今後同じような希望者が出た場合にはより柔軟な働き方が可能になるよう、トライアルとして企画にまとめてみよう」と言ってくれた。そのうえで改めて人事部に相談をしてみることになった。どうなることやら。不安は続くのであった。

 

(うすきの記憶)
今回の件でも上司には本当に助けてもらいました。いつも、そして今現在も業務上でかなり助けてもらっています。本当に感謝しています。トライアルについても快く受け入れ助言をくれました。トライアル自体の具体的な構想は、たしか7月あたりに考え始めたと思います。

 

新しい働き方をつくっていく

現実的な自身を取り巻く問題:期の途中での復帰、子どもが生後4か月、(私の体調はさておき)とともにもう1つ重要なのは今後同じような状況を経験する人にとって自分の新しい働き方がなんらかのプラスになること。「価値の創出はどの業務においても重要だ!」そんなことを思いながら上司に助言をもらい相談し、企画を立てていった。具体的には、目的、トライアルの背景、期間、手法を企画書にまとめた。

 

  

基本的にはちょうど同時期に制度化された在宅勤務制度のルールに則り、日数のみ拡大という形式をとった。そのうえで新たに設定した手法としては、以下2点。

 

1. 事前に業務計画を立て毎週月曜日にその週の業務計画を送るとともにその前週の業務の実施結果および問題点やうまくいった点などを上司に報告する。業務報告書フォーマットも作成。

 

2. 業務報告書をもとに月に1度、人事部、上司、本人とで3者面談をし状況確認をする。

 

あとは上司と特に緊密な連絡をとる、また現時点で想定できない事象が発生した場合は都度相談し業務遂行継続が可能な方法を探っていく、ということも入れ企画にし人事部へ。この新しい働き方を今後の会社の施策や運用に活かしていこうと言っていただき、初めてのことながらも承認をもらうことができた。これにより私の産後の仕事復帰の見通しがようやく立ったのだった。ふうーっ(安堵の吐息)。トライアルを後押ししてくれた上司、会社、そして特に実行面で本当に助けてもらった仲間には心から感謝したい!(でも今思うと、当たり前ですがまだこの段階ではトライアル実行面の想定外続き&綱渡りの日々をまだ全くわかっていない私がいたのだった。第3回に続く。)

 

おわりに

振り返ると、不安なことが多い時期だった。仕事上では立ち上げたプロジェクトを軌道に乗せる時期で私がいなくてもなんとかこの勢いを止めないためにはどうすればいいんだろうと考えこんだり、一方で産後の復帰の見通しは立ったものの実際はどうなるのかが全く想像できず、「本当にできるのか?」と思ったり、不安は尽きなかった。そしてもう一つ、親の都合で早期に仕事復帰することが子どもにとっては果たしてどのようなことなのか…、とも考えた。でも過ぎた今言えるのは、「まずは相談してみよう!やってみよう!」ということ。そして出産であっても仕事のプロセスに乗せて考えてみることでより良い策は見つかるのではないかと個人的には思っている。

 

次回は「新しい働き方トライアル実行編!やってみると、想定外!こんなこともあんなことも発生、想定してなかったー!」をお届けします!お楽しみに。

 

 
■著者プロフィール
 

―薄 良子(うすき・りょうこ)
広告コンサルティング営業、研修プログラム企画・開発のプロジェクトマネジメントなどの職歴を経て、2015年にオカムラに入社。社内働き方改革、ダイバーシティ&インクルージョン推進、社外との共創活動を中心に、組織開発のプロジェクトに従事する。東京外国語大学ペルシア語科卒。筑波大学大学院経営学修士(MBA)。CDAキャリアカウンセラー。

 

■うすきとライフを考えようシリーズ 過去掲載記事
第1回 「子育てのルールは自分で決める!」

2020年2月14日更新

テキスト:薄 良子(株式会社オカムラ)
トップ写真提供:菅原大介(株式会社ライ)
著者プロフィール写真:藤原 慶

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