新潟県・津南町に交流拠点「まちなかオープンスペース だんだん」 住民の声に応え、町内外をつなぐ場所としてオープン
2022年10月1日(土)、新潟県津南町にコワーキングスペースなどを併設する交流拠点「まちなかオープンスペース だんだん」がオープンした。運営は津南町。
「まちなかオープンスペース だんだん」は、津南町で2019年に開催された「津南未来会議」での「気軽に集まり、交流できるスペースが町に欲しい」という住民の声をきっかけにオープン。町のメイン通りである国道117号線沿いの空き店舗を利用し、建築家の蘆田暢人と町内の若手建築家2名により設計された。
「『住民がざっくばらんに集まれるスペースを』という希望に加え、移住の推進や企業誘致といった側面からも、町内外の人々がつながっていけるような場所を目指しています」と話すのは、施設担当の小島裕輔さん。
スペース内の家具や内装には、新潟県特産の杉材を使用。メインの交流スペースには、津南町の河岸段丘を模した箱状の什器が「だんだん」に積み上げられている。一部は可動式で、机や椅子として利用できる。中央にはドーナツ型のテーブルがあり、その上には収納式のスクリーンを設置。このスペースは、閉館時には貸切で利用することも可能だ。
8席のコワーキングスペースは、予約不要。仕事やWeb会議、学習などに自由に利用できる。各席には電源が用意されている。
仕切りにもなっている大型書架は区画ごとに月極で貸出を行っており、企業のPRや個人の趣味の発表スペースとして使用が可能。
ミーティングルームは全6席。正面の壁面はホワイトボード仕様になっており、マーカーやプロジェクターもレンタルできる。
最奥にはサテライトオフィスがある。4席に限り占有利用ができ、希望により登記住所登録もできるシステムだ。
コイン式のロッカーも設置し、一時的に荷物を預けたい観光客などにも対応する。周囲にコンビニエンスストアや飲食店も多いという立地から、飲食物の持ち込みも自由だ。
「バス停も近いので子供連れの方や待ち合わせに立ち寄る人、高校生などとさまざまな用途、世代の方にご利用いただいています」と小島さん。町民の声に応えてオープンした背景を踏まえて、「まずは『だんだん』で人々の交流実績を重ね、その後はさらに進化させたスペースを増やしていく予定です。帰省の方や県外からの観光客にも積極的に利用していただきたいですね」と展望を語った。
●まちなかオープンスペース「だんだん」
・営業時間:10:00~19:30/火曜・水曜定休
・住所:新潟県中魚沼郡津南町大字下船渡戊445番地3
・URL:https://www.town.tsunan.niigata.jp/soshiki/kankou/machinakaos.html
●料金
・ドロップイン料金:無料
・交流スペース:貸切利用1時間1,000円(閉館時のみ)
・ミーティングルーム:1時間200円
・サテライトオフィス:1席あたり月額10,000円(施設に登記する場合、月額2,000円を加算)
・書架1区画占有:月額500円
●利用可能な設備・サービス
Wi-Fi、電源、コピー機(有料)、スクリーン、プロジェクター、ホワイトボード、ロッカー(有料)
編集:ノオト