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昭和女子大学内のコワーキングスペース「Showa Digital Square」こども園から大学まで学内のシナジーを生み出す場所に

2022年4月1日より、東京都世田谷区の昭和女子大学キャンパス内にコワーキングスペース「Showa Digital Square」がオープンしている。学内関係者及び通学者の保護者等の希望者を対象にしている。

学生の作業場だった場所を、教員や保護者まで幅広く使えるコワーキングスペースに業態を変更。同大学人間社会学部現代教養学科の天笠邦一准教授は、「本学は同じ敷地にこども園から大学までが揃っているものの、シナジーがありませんでした。まずは学内から、ゆくゆくは学外でも、さまざまな人々が交流しながら何かを創造できる場所をと考えました」と語る。

運営は学生が中心になって行なう。「学生が実践を通して学ぶことができるように」との意図から。運営メンバーはチームに分かれ、活動後にレポートを提出して単位を取得することもできるという。同大学内にキャンパスを置く米国・テンプル大学の学生も運営にメンバーに加わり、両校のスペースとして使うことができる。

デスクワークだけでなく打ち合わせや歓談もでき、飲食も可能なLounge1はオープンスペース。Web会議ができる個室も用意されており、就職活動中の学生がオンライン面接に使うこともある。

Lounge2は、集中して作業したい利用者のためのスペース。パーティションで区切られた集中席もある。

3DプリンターやUVプリンター、レーザーカッターを配備した「Digital studio」もある。利用にはあらかじめ講習の受講が必要であり、許可を受けた学生のみ利用可能。保護者からの依頼でアクリルスタンドを制作したことも。

現在は学内関係者のみに利用者を限定している理由について、「将来的には学外からの利用を可能にすることも視野に入れていますが、まずはスモールスタートで事業を育てるのがよいのではないかと考えています」と天笠准教授。

今後はさらなる利用者の交流を促すべく、学生の自主的な運営にも大きな期待を寄せているという。「オープン以降、学生や保護者、テンプル大学の学生など、さまざまな人が関わるようになりました。これからも学生の運営メンバーと一緒に、この場をつくっていきたいです」と学生運営メンバーの中村さんは抱負を語った。

●Showa Digital Square
営業時間:9:00~18:00 /土日祝 休み
住所:東京都世田谷区太子堂1-14-29
URL:https://sds.swu.ac.jp/

●料金
年間プラン:30,000円(学生は無料)
月間プラン:3,000円(学生は無料)
※利用は申込みをした学内関係者・保護者のみ

●利用可能な設備・サービス
Wi-Fi、電源、3Dプリンター、レーザーカッター、UVプリンター、デジタルファブリケーション機材 etc.

編集=ノオト
アイキャッチ画像=提供