遊びから生まれた事業で世界を変える。海洋プラスチックに新たな価値を見出すREMAREの冒険
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海や砂浜にある劣化したプラスチック。多くの人は「あ、ゴミだ」と認識するはず。
そんな「海のゴミ」を「資源」と捉え、独自の仕組みでデザイン性のある板材として新たな価値を生み出しているのが株式会社REMARE(リマーレ)。牡蠣の養殖で有名な三重県鳥羽市に工場を構え、その工場設備は2023年グッドデザイン賞を受賞しています。
REMAREのマテリアルサイクル事業の強みは、プラスチックの処分に必要だった産廃費用を不要にし、さらに廃棄の際にCO2が削減できること。
現状のプラスチックの処理方法である埋め立て・焼却に替わる第三の選択肢として個人や大手企業から期待されています。
REMAREは、なぜ素材に海洋プラスチックを選び、どのように事業を成り立たせたのでしょうか? 代表取締役の間瀬雅介さんと、CPOの田中翔貴さんに現在に至るまでのストーリーを伺いました。
素材の個性を活かした、独特のマーブル模様
三重県鳥羽市にある、REMAREの工場兼事務所。まずは、1階の工場をCPO(Chief Product Officer)の田中翔貴さんに案内いただきました。
REMAREでは、海洋プラスチックをどのように加工し、製品を作っているのですか?
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田中
まずプラスチックを集めて砕き、一度溶かしてからプレスして平らな板材にするんです。素材によって溶けるスピードも異なるため、粉砕する大きさや板材の厚みも調整しています。
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田中
これはペットボトルのキャップの色を生かした板材です。こういった素材を活かして、テーブルや時計・ボールペンなどを作っています。
カラフルですね……!
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田中
はい。プラスチックはそのままでもカラフルですが、いろいろな環境の影響でどんどん表情が変わっていくんです。
たとえば、水面に浮かべるブイだと表面が紫外線で劣化して、黒でもグレーでもない独特な色合いが出る。それがそのまま板材になるのが面白くて。だからこそ、同じものは作れない。まさに唯一無二です。
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田中
2023年には、建築家ユニットPAN-PROJECTSさんと共同で「夜の海を彷彿させる漆黒の天板」も制作し、DESIGNART TOKYOにも出展しました。
まさにアート……! そもそも海洋プラスチックとは一体どういうゴミなのでしょうか?
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田中
海洋プラスチックの約6割が漁業で使われた道具、約3割は家庭で使用されたプラスチックと言われています。
この地域らしい素材でいうと、鳥羽市の答志島でシラス漁を廃業された方から買い取った備品や商品を卸すときに使うパレットなどもあります。
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いわゆる漁具以外も受け入れているんですか?
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田中
はい。ペットボトルやブルーシート、人工芝、あとアルミと樹脂が融着した薬のシートなど。
また、お菓子メーカーの工場では、内側がアルミになっている歯切れが年間数万トン出るようです。それを「どうにかできないか?」という相談をいただいたこともあります。
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田中
あえて選別せず、さまざまな色のプラスチックを溶かしてプレスすることで、デザイン性の高い板材が生まれると考えています。
選別しないのを逆手に取り、唯一無二の板材として価値を見出したのですね。
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田中
そうです。ありがたいことに、板材を希望されるお客さまが増えている状況です。
いろいろなものが素材になりうるのですね! プラスチックを見る目が変わります。
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元航海士の遊び道具が海洋プラスチック
海洋プラスチックや廃棄プラスチックのマテリアルサイクルに着目したきっかけを教えてください。
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間瀬
前職で航海士として船に乗っていたとき、フィリピン海沖に海洋プラスチックが山のように浮いているのを見て、「最高の素材だ!」と思ったのがすべての始まりです。
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間瀬
船の生活はネット環境など自由時間にする楽しみが少なく、当時の僕の遊びは鉄を溶接することでした。しかし、鉄を溶かすには船のエネルギーをかなり使うため、船長に怒られたこともあって……。
その点、樹脂なら鉄の10分の1の温度で溶けるので、船のエネルギー消費も少なく済む。だから僕にとって、海洋プラスチックは省エネで最高の遊び道具だったんです(笑)。
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間瀬
もともと、僕は冒険家になりたくて。そのための船を購入するにはキャッシュで50億円必要なんです。
それに世界的な課題である海洋プラスチック問題は、僕の遊びとかけ合わせたら解決できる。それが、事業になると考えたからです。
冒険家になるために起業を……!? 三重県鳥羽市を選んだ理由はあるのですか?
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間瀬
海洋プラスチック事業を成り立たせるためには、それらの発生源の近くで素材を集めることが重要だと考えました。そうでないと、物流コストがかかりすぎるからです。
地産地消に近い考え方ですね。
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間瀬
はい。それで、まずはホットプレートの中から熱源を取り出して自作したものに、プラスチックを溶かしてマーブル模様の板材を作って。それを見せながら漁師さん一人ひとりに事業内容をプレゼンしました。
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間瀬
当時は大阪に住んでいたのですが、海を求めて南下していき、和歌山県の串本町を経由して。気づいたら鳥羽に辿り着きました(笑)。
紀伊半島を約半周……!?
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間瀬
最初、漁師さんからは「お金にならん!」と言われ、理解されませんでした。心折れかけた矢先、南伊勢のワーケーションで事業に興味を持ってもらえる人に出会えたんです。その後、鳥羽市の漁師さんを紹介してもらい、今に至ります。
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鳥羽の方々から事業内容を受け入れてもらうために、間瀬さんはどのような行動をとったのですか?
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間瀬
漁師さんたちと毎日お酒を一緒に飲んで、牡蠣の養殖の手伝いもさせてもらって。
というのも、海洋プラスチックを中心とする事業は、まず漁具を使う漁師さん自身に理解してもらわなければ進みませんから。漁業の現状や問題点を理解した上で事業を深く考えないと意味がないんです。
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漁業の現状や問題点とは?
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間瀬
たとえば、僕が鳥羽に来たときは、使われなくなった漁具は海に放置か、山の中に捨てられている状態でした。でも、それは経済的にやむを得ない事情があったんです。
事情?
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間瀬
鳥羽市は牡蠣の養殖が盛んですが、収穫量は年々減少傾向にあります。一方、使えなくなった漁具やロープを破棄するには数千万円の費用がかかってしまう……。
漁師さんにとって高額な廃棄費用は死活問題です。そんな背景もあり、REMAREは使用済み漁具を有価で買い取り、それらの素材を板材としてリサイクルすることから始めました。
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使われなくなった漁具に値段をつけ、新たな価値を生み出したのですね。
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工場設計には、船の仕組みをインストール
海洋プラスチックを再資源化する工場設備(粉砕・洗浄・選別・乾燥・成形・加工)は、2023年にグッドデザイン賞を受賞されました。何かをイメージして作り上げたのですか?
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間瀬
僕は船舶機関士の経験もあるので、その機関室を作る時の考え方を参考に、コンパクトな工場設備を考えました。
どういうことですか?
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間瀬
船の機関室には、小さな容積の中に発電機や制御盤などすべて入っています。
機関士は電気やインフラの管理ができるため、船に設置されている配管や構造設計を、自分たちが使いやすいように改造するんです。
REMAREの工場は、間瀬さんにとっては機関室のようなものなのですね!
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間瀬
はい。そして、既存の樹脂産業の仕組みを見直し、同じ製品を少量ずつ製造すること、つまり小ロットでの生産が可能になるように設計したんです。
ちなみに、樹脂産業の仕組みとは?
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間瀬
樹脂産業では、同じ素材・同じ形を大量に作ることが基本です。その場合、粉砕や成形などの工程を、別々の場所や会社で行い、ラインで管理するのが効率的と言われています。
しかし、この方法だと管理しやすい反面、物流コストがかかってしまう。また、複数の会社を挟むほど、利益は減っていくという問題もあります。
そこで、REMAREでは従来の樹脂産業のやり方とは真逆の発想を取り入れることにしました。
真逆の発想?
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間瀬
僕たちは小ロットで「同じ」でない製品を、廃プラスチックの発生源の近くで作ることにしたんです。
つまり、全ての設備を海のすぐ近くの工場に一貫して置く。これなら、不要になった漁具はすぐに手に入ります。マテリアルサイクルで困難と言われている物流コストの面はクリアしました。
なるほど。工場を作るとなると、さまざまな設備が必要だと思いますが、それはどうされたんですか?
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間瀬
プラスチックを粉砕してフレークを作るまでのラインは米の輸送システムと似ていると思い、農業を辞めた人に機械を譲ってもらいました。
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間瀬
樹脂を溶かして板材にするためのプレス機は、もともと家具屋さんで木材をプレスするのに使っていたもので。熱源だけ樹脂を溶かす仕様に改造しました。どちらも意外にうまくできちゃって、安上がりです(笑)。
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間瀬
現在は粉砕から乾燥まで1年間に約100トンのプラスチックを処理できるのですが、これから設備を拡大し、年間2000トンを処理できる工場を作る予定です。
「ものづくり」がきっかけで、事業がさらに動き始める
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間瀬
今はこの規模になりましたが、以前は製造した板材をどのように売るべきか分からなくて……。そんな中、起業して2年目の2023年夏、救世主が来てくれました(笑)。
それが田中さんなんですね……! 田中さんがREMAREに入社したきっかけを教えてください。
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田中
三重県伊勢市に移住したタイミングで間瀬が取材されたローカル雑誌を見て、REMAREを知りました。
ものづくりをする側の人間として扱っている素材が魅力的でしたし、前職の頃から山だけではなく海の問題を解決する必要性を感じていて。
偶然、間瀬と自分が同い年であることも後押しになって、自分からコンタクトを取り、2023年9月に入社しました。
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間瀬
田中にはものづくりの技術力があります。彼が入社してくれたことで、事業として形になり始めましたね。
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素材と仕組みの活かし方は無限!楽しみながら問いかけ続ける
さまざまな可能性があると思うのですが、なぜ板材として売り出すことを選んだのですか?
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間瀬
船の上で樹脂を溶かしているとき、「ものづくりの原点は平面がすべてだ!」と、気づいたからですね。たとえば、工具を作る場合もスタート地点は平面の素材なんです。
それに、平面を海洋プラスチックで作るのは、社会的な矛盾を表現する現代アートに近いと感じました。
社会的な矛盾?
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間瀬
そもそも、海洋プラスチックは僕たちが捨てたものですよね。
けれど、海洋プラスチックに手を加えて平面にすればテーブルになる。そこでご飯を食べる人も、勉強する人もいる。これは、まさに未来を作ることでもあると思いました。
自分たちが捨てたもので未来が作れるという矛盾。だからこそ、海洋プラスチックで板材を作ることにしました。
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ビーチクリーンで拾った海洋プラスチックでものづくりができるワークショップなどされていますよね。これも面白い取り組みだと感じました。どのような想いで始めたのですか?
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間瀬
海に落ちているものや日常生活にあるプラスチックが、遊び道具になることを知るきっかけになればいいなと思って始めました。
ゴミをゴミではない、価値のあるものと感じてもらうためには、何かに変換できる能力が必要なんです。この感覚は体験しないと分からないと思います。
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環境問題を解決する!というよりも、ものづくりを楽しまれている様子が伝わってきます。
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間瀬
環境問題はもちろん真剣に取り組むべき課題です。でも、まずは「落ちているもので楽しくものを作ってみよう!」から視点から入ってもいい。極論を言うと、僕が楽しいからやっています(笑)。
発展途上国、太平洋ゴミベルト……REMAREの航路はどこへ続く?
「楽しむ」ことは、共創でも重要な要素だと感じます。間瀬さんは今後、どんな人や企業と共創したいですか?
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間瀬
「みんなで考えるきっかけ創り」に賛同してくれる方ですね。
実は、2025年2月にヨットに乗って太平洋ゴミベルトへ出て、その様子を中継する予定があるんです。
太平洋ゴミベルト?
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間瀬
小笠原諸島の東側に、大きな潮の流れである環流があります。そこには世界中が排出する大量のゴミが流れていて、太平洋の中心に渦を巻いて集まっていると言われていて。それが太平洋ゴミベルトです。
初めて知りました……。
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間瀬
外国では具体的な調査などをしていますが、日本は排他的経済水域の外なのであまり調査はしていないそうです。
そこで、僕がヨットで現地に行き、現地のリアルな状況を伝えたい。太平洋ゴミベルトに集まっているものを見て、「ゴミか遊び道具として考えるか」という問いを提供する予定です。
まさに冒険家ですね! 田中さんはどんな人や企業と共創したいですか?
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田中
僕は全国の企業やデザイナー、そして地域の方々と共創したいです。
ものづくりに興味がある人が使える場所としてREMAREを開放し、この工場で実験したもので構成される空間を作りたいと考えています。現在、やっとプロトタイピングできる環境が整いました。
楽しそうですね!
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田中
自分だけがものづくりで表現すると、自己満足になってしまう。だからこそ、みんなで面白いことをやれたらいいなと思っています。「廃棄プラスチックの窓口」として、地元の高校生や若い人、県外の方にも来てもらいたいですね。
今後は、あらゆる副産物を使い、家具や内装を含めて規模が大きいものも作ってみたいです。
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今後、海洋プラスチックのマテリアルサイクルを事業としてどのように広げていく予定ですか?
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間瀬
工場拡大後はさらに素材を集めて、海洋プラスチックの価値と仕組みを広く循環させていきたいです。
現在、電車が走る線路の枕木、車の内装樹脂部分、シャンプーボトルなど素材を活かす方法が見つかりつつあります。また、REMAREで作った素材は、発展途上国のインフラの素材として活用できるよう構想中です。
そんなに幅広く使えるんですね!
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間瀬
はい。固形燃料としてエネルギーに変換することも考えていて。実は、漁具は重量の80%は石油に戻せるんです。これは、すでに実験済みで。
海洋プラスチックを循環させるインフラを構築して、賛同してもらえる全国の企業や自治体、クリエイターたちと共創していきたいですね。
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2024年2月取材
取材・執筆=みつはらまりこ
撮影=髙井淳
編集=鬼頭佳代/ノオト