静岡県静岡市にワーケーション専用施設「PORTO」 温泉やグルメも堪能できる港町で仕事に集中

2024年7月、静岡県静岡市用宗(もちむね)にワーケーション専用施設「PORTO(ポルト)」がオープンした。
同施設は「しずかな港町で過ごす豊かな仕事時間」をコンセプトに、リモートワーカー向けの宿泊施設としてオープン。運営を行う佐々木ユキオさんは、これまで一般社団法人ローカルSDGsネットワークの代表理事として研修や人材育成などの活動をする傍ら、多拠点生活者をターゲットにした住居サービス「ADDress」の一拠点の運営をしてきた。
「こうして施設を運営していると、静岡で出会えない人たちが自分の家に遊びに来てくれるようでとても楽しい。土地に縛られず自由に働く人たちに、もっと用宗に来てもらいたいとPORTOを始めました」と佐々木さんは話す。
同施設の徒歩圏内には、日帰り温泉やコンビニエンスストア、クラフトビール醸造所などがある。佐々木さんは「生しらすなどの海産物も有名で、歩いて3~4分ほどの海岸でサップもできます。仕事に集中しながら、用宗の魅力も十分に堪能できます」と話す。

全6室、定員10名の各室は、ワーケーション専用に設計。作り付けのデスクは奥行、幅とも大きく取り、光10Gの高速Wi-Fi、モニターを完備。壁には遮音ゴムを貼り、部屋同士の音漏れに配慮。室内照明は6段階の調光設定が可能で、仕事やリラックス時など、シチュエーションに合わせて調整ができる。

1階のカフェコワーキングスペースは、カウンター、テーブル席などの全15席。平日は同施設と、佐々木さんが運営するADDressの施設の利用者が利用可能。土日は、カフェとして営業する。
「このスペースでは、定期的にイベントも開催しています。宿泊者同士の交流を目的にした夕食会や、地域の皆さんが参加できるコーヒーイベントなど、幅広い交流が行われています」と、佐々木さん。カフェの開業を目指す人のチャレンジショップとしても機能しているという。

「PORTOを通じて、多様なワーケーションの魅力を満喫できる用宗を広く知ってほしいですね。いずれは世界中を旅して働くデジタルノマドの受け入れもできたら。新幹線を使えば東京からも片道90分で来られますので、ぜひ気軽に来ていただきたいですね」と佐々木さんは展望を話した。
●PORTO
・営業時間:チェックイン=14:00~23:00、チェックアウト=翌11:00/年中無休
・住所:静岡市駿河区用宗3丁目9−27
・URL:https://porto.mochimune.net/
●料金
・2泊3日:一般=15,960円~、リピーター=13,960円〜
・1週間(6泊7日):一般=35,880円~、リピーター=29,880円〜
・1か月(29泊30日):一般=130,500円~、リピーター=101,500円〜
※1人あたりの料金
※原則、2泊から1日単位で宿泊可
●利用可能な設備・サービス
Wi-Fi、モニター、電源、駐車場、共用キッチン(調理家電、大型冷蔵庫など)、洗濯機、ガス乾燥機etc.
編集=ノオト