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神奈川県横浜市にクリエイタースペース「PILE」アーティストを輩出するレーベルのような存在を目指して

2023年4月26日(水)、神奈川県横浜市にクリエイター向け協働制作スタジオ「PILE」がオープンした。相鉄星川駅から天王町駅の区間にある高架下施設「星天qlay」内にある。運営は、地域課題を解決する事業を展開してきたRoute Design合同会社。

同社は2015年から長野県内でコワーキングスペースを運営。「人のつながりが生まれる楽しさや大切さを感じてきました。横浜の地でも同じチャレンジができたら」と同社代表の津田賀央さん。クリエイター向けのワークスペースの少なさに課題を感じ、「通常のコワーキングスペースのように、アーティスト向けのスペースを作ることはできないか」と考え、PILEの開業につながった。

206平方メートルあるスペースには、ビジネスや創作などさまざまな用途に対応できる設備が整う。

27インチモニターを備えたPC作業用デスクや、Web会議のできる個室ブースのほか、絵を描いたり工作したりできる移動式の作業用テーブルも。ほかにも木工用の電動工具や大判の特殊プリンター、画材道具を預けるための収納ボックスなど、創作活動のための備品が揃う。

星天qlayで行われたパブリックな展覧会(提供写真)

クリエイター向けには作業スペースの提供だけでなく、展示の機会を設けるなどのサポートも実施。たとえば、新人クリエイターの創作活動をサポートするための「PUSH FOR CREATION(P4C)」など。アーティストを募り、無償で制作空間の利用を許可するものだ。2023年11月には、星天qlayを管理する相模鉄道の協力も得て集大成となる展示会を行った。「創作活動にあたって、会員同士でサポートしあうことで刺激を受け、作品に変化があったそうです」と津田さんはコラボレーションの効果を語る。

「アーティストを輩出できるレーベルのような場所になりたいですね。町の活性化を図れるワークスペースとして、この場で出会った人たちが新しい事業を創出できるきっかけづくりができたら」と津田さんは語る。

●PILE – A collaborative studio –
・営業時間:24時間(スタッフ常駐時間は曜日ごとに異なる)/祝日定休
・住所:神奈川県横浜市保土ヶ谷区神戸町134-9 星天qlayD-2
・URL:https://pile.yokohama/

●料金
・ドロップイン:2800円(スタッフ常駐時間のみ利用可能)
・会員利用:一般会員=月額25,000円、土日会員=月額10,000円(土日会員)、学生=12,500円

●利用可能な設備、サービス
Wi-Fi、電源、登記(月額3,000円)、ワークショップスペース(3時間5,000円、会員のみ月に1度は無料)

編集:ノオト