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佐賀市の隠れ家的コワーキングスペース「音無てらす」 起業を目指す人の背中を押す場所に

2022年4月29日(金)、佐賀市にコワーキングスペース「音無てらす」がオープンした。運営は、合同会社Light gear。

名前の由来は、かつてこの地域の愛称として親しまれていた「音無(おとなし)」から。同施設のオープン以前は、水も電気も通っていないなど全く活用されていなかった土地だったという。

「現在、『音無』は地名としても残っておらず、地図にも載っていないため、地元の人たちと『名前を残したい』と話していたんです。そこに、縁側で皆で話すような気軽さをイメージした『てらす』を組み合わせて名付けました」と同社代表の山本卓さん。2022年3月まで佐賀県で地域おこし協力隊を務めていた。

(提供写真)

コンセプトは、「『したい』を形に」。 当初「音無てらす」は、「地域外住民に2拠点生活を促すための拠点作り」を目的にオープンする予定だったという。

しかし、オープンに向けてプロジェクトを進めていくうちに、この地域に「地元の人々は、何かしたいことがあっても、なかなか実行できていない」という課題があることが分かった。

「地域には既に何らかのコミュニティはあるものの、誰かのやりたいことに対して背中を押す土壌ができあがっていませんでした。その課題を解消するには、コワーキングスペースやシェアオフィスがぴったりなのではないかと。『音無てらす』は何かを実現できる場所にするべく、店舗運営や勉強会開催ができるレンタルスペースも設けました」と山本さんは語る。

建物は2階建て。1階は交流スペース。木を基調として作られており、会議スペースにも使えるテーブルや、オンライン会議に適した個室を用意。キッチンは会員が自由に使うことができ、将来的に店舗経営を目指す利用者は疑似店舗運営ができる。レンタルスペースとしての利用も可能。

(提供写真)

2階がワークスペース。座席正面に窓があり、湖が見える。「テラスから見える景色が気に入って長居する方もいます」と山本さんは話す。

(提供写真)

現在は県内の起業家をはじめ、行政やNPO法人などに携わる多くの人が訪れるようになり、地域の「ハブ」になりつつあるという。

今後の展望について、山本さんはこう語る。「起業したい、何か物事を動かしたいと思っている人の背中を押せる場所にしたいです。困ったことがあれば、まずは『音無てらす』に行こうと思っていただきたいですね」。

●音無てらす
・営業時間:平日9:00〜17:00/法人契約もしくは個人契約の場合、24時間365日利用可能
・住所:佐賀県佐賀市富士町大字大野字入道601-53
・URL: https://otonashi-terrace.localinfo.jp/

●料金
・ドロップイン料金:
平日=一般1,500円、学生1,000円
土日祝=一般1,700円、学生1,500円
初回30分無料

・月額会員:
平日9〜17時=学生3,500円、個人3,800円、法人11,000円
平日17〜24時=学生3,000円、個人3,300円
平日+土日祝=学生7,980円、個人10,000円、法人=17,500円
バーチャルオフィス=1社7,500円

・その他:
レンタルスぺ―ス(貸切)=平日3,800円/時間、土日祝4,000円/時間

●利用可能な設備・サービス
スマートキー、キッチン、冷蔵庫、電源、レンタルスぺ―ス(平日=3,800円/時間、土日祝=4,000円/時間)

編集:ノオト