鳥取・境港市にコワーキングスペースを備えた複合施設「みなとテラス」 市民の自主的な交流が生まれる場に
2022年7月10日(日)、鳥取県境港市に「境港市民交流センター みなとテラス」がオープンした。きさらぎ・さんびる共同企業体が指定管理者として運営する。以前はこの場所に市民会館があったが、老朽化などによりに建て替えられてオープンした。
同施設は、「市民交流センター」「市民図書館」「防災」の3つの機能を併せ持っている。施設内にはコンサートなどが行われる市民ホールをはじめ、会議室3部屋、図書館、カフェなどが設けられていて、図書館内には「コワーキングルーム」も備えられている。
他にも窓に沿って机が設置されているエリアがあり、平日はそこで自習する高校生が多いという。「これまで境港市には高校生が終業後に立ち寄る場所が少なかったのですが、今では当施設がその役割を担い、活気のある場所となっています」と話すのは、広報担当の西村恭さん。休日には自習が目的の高校生以外に、ゲームを持った小中学生が来館することもあるとのこと。
コワーキングルームを備えている図書館には、境港市出身の漫画家・水木しげるさん、写真家・植田正治さんにまつわる書籍や、境港市が日本有数の漁港でもあることに関連した魚海関係の書籍、市内の航空自衛隊美保基地にちなみ自衛隊・防災関連の書籍を多数揃えており、地域性が強く打ち出されている。
今後は、コワーキングルームに限らずセンター全体で、年齢の垣根を超えた交流を進めたいという。地域のプロレス団体を招いてイベントを開催したり、市民が講師となる「市民カレッジ」を行ったりすることで、「将来的には、市民に自発的に利用してもらって自主的な交流がどんどん生まれるような施設にしていきたいと考えています」と西村さんは力を込める。
コンセプトである「はぐくむ・つながる・ほっとする市民みんなの広場」に沿って運営していきたいと西村さん。「子供から高齢者、障がいがある方、外国人の方など、どなたでも気軽に立ち寄ってもらいたいですね」と話す。
●みなとテラス
・営業時間:9:00〜22:00
・定休日:年末年始
・住所:鳥取県境港市上道町3000
・URL:https://minato-terrace.jp/
●利用可能な設備・サービス
駐車場