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岡山県岡山市に「コワーキングスペースひとやね」 社会課題を解決し住みやすい街を作りたい

2024年4月1日(月)、岡山県岡山市に「コワーキングスペースひとやね」がオープンした。運営は、一般住宅の屋根や外壁の施工を本業とする株式会社植田板金店。施設名は「ひとつ屋根の下」という言葉に由来し、「さまざまな人や物、ことが集まる場所にしたい」という思いを込めた。

同社がコワーキングスペースを開設したきっかけは、代表取締役の植田博幸さんが2017年に開催された第1回岡山イノベーションコンテストで大賞を受賞したこと。受賞を機に植田さんは地元経営者の会を形成し、それが『古新田(こしんでん)大学校』という経営者の勉強会コミュニティに発展。その活動がコワーキングスペース設立の土壌となった。

「古新田大学校のコミュニティだけでなく、他の多くの方々にも利用していただきたいと思っています」と、同社の白神岬さんが話す。新規の会員登録は既存会員からの紹介のみ受け付け、信頼性を担保したコミュニティを維持するため、運営スタッフとの面談を必須としている。

(提供写真)

同施設の設計・監修は、建築家の隈研吾さんが務めた。イノベーションコンテストで大賞を受賞した小屋事業で過去にコラボレーションしたご縁で設計を依頼したという。「隈さんの特徴である木材を生かしたデザインと、弊社の板金技術が融合した内観が特徴です」と白神さん。敷地内には、同社が扱う屋根と小屋の展示場を併設している。

(提供写真)

施設内にはフリーアドレスで74席を設置。会議室を2室、個室を8席設ける。また、プロジェクターや音響機材も備えており、イベント会場としての貸し出しも行っている。

(提供写真)

「ノンアルバ」と称する交流イベントを定期的に開催している。施設が国道2号線沿いに立地し、車で訪れる利用者がメインであることから、ノンアルコールドリンクを片手に交流できるイベントを企画したという。

同施設は、「岡山の社会課題を解決し、人々の豊かな生活を実現する」というミッションを掲げている。白神さんは、「利用者同士が刺激し合い、企業の成長を加速させることで、岡山を住みやすい街に変えていきたい。そのために、コミュニティ育成と交流の場の提供に尽力していきます」と意気込む。

●コワーキングスペースひとやね
・営業時間:9:00~18:00/定休日:土日祝日、年末年始、お盆
・住所:岡山県岡山市南区古新田1391-1
・URL:https://hitoyane-cw.com/

●料金(税込)
・会員プラン:月額会員(創業3年以上)=月額22,000円、月額会員(創業3年未満・学生)=月額16,500円
・ドロップイン: 1日1,650円

●利用可能な設備・サービス
会議室(2部屋)、個室(8席)、住所利用(有料)、郵便物転送(有料)

編集=ノオト