WORK MILL RESEARCH & REPORT
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2018.11.11 Published
WORK MILL RESEARCH ISSUE 00 :「はたらく」を科学する
「はたらく」を科学する
いま、「働き方改革」に大きな注目が集まっています。 これからの働き方を探る上では、「働き方」に密接に関係のある「働く場」をどう設計していくのか、という視点も大切です。オカムラでは、実証的なアプローチで集積したデータに基づき、働き方と働く場の関係、さらにはさまざまな経営課題とオフィス環境の関係を紐解いていきます。 「はたらく」を科学する、オカムラからのレポート。今回はそのはじめの一歩です。
CONTENTS
01
働く場所の柔軟性、モビリティの高さに着目し、働き方のタイプを整理しました。
活動に応じて場所を選んだり調整したりする働き方「Activity Based Working(ABW)」や 、情報信通技術を活用した場所や時間にとわられない働き方「テレワーク」への関心が高まっています。 このような動向を踏まえ、働く人に「普段どんな場所で働いているか」を調査すると、「決まった場所で働く」人が多数派ですが、「いろいろな場所で働く人」も登場してきていることがうかがえました。働き方のタイプを「働く場所の選択肢の多さ」という 、モビリティの高低で分けみると、職業や年齢など、これまでの分類では見えなかったニーズや傾向を発見できます。
02
多くの人は、業務のパフォーマンスを上げるために、個人で行う作業を重要視しています。
働く人が重要視する活動の上位には、年代・役職に関わらず個人の活動に関するのもが占めており、仕事の基本は個人作業であることがうかがえます。その一方で、個人作業に対する会社のサポートの評価が低く、オフィスを提供する側と使う側の意識に差があるようです。個人の能力をいかに引き出すかが、オフィスの課題であることが改めてわかりました。
03
モビリティが高い人は、さまざまな人と関わりながら成果を生み出す活動を重要視しています。
モビリティが高い人は個人での活動の割合が減る傾向にあります。その一方で、「プレゼンテーション」や「 思い立った時にさっと打ち合わせる」など、さまざまな人と関わりながら成果を生み出すための活動の割合が高くなっています 。
04
モビリティが高い人は、オフィス環境が経営課題に対して影響を与えると感じています。
モビリティが高い人は、成果を出せる空間や設備・サービスを重要視しているため、経営課題に対してオフィスが果たす役割を大切に考えています 。いろいろな場所を自ら選んで働くため、オフィス環境について考える機会も多く、経営課題に対する意識も高まる傾向にあることが推察できます。
名称:WORK MILL Research Vol.0
発行年月:2018年11月
ページ数:30ページ
発行:株式会社オカムラ