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熱海・網代の交流拠点「AJIRO MUSUBI」旧学び舎から新しい街の賑わいをつくる

静岡県熱海市網代で廃校となっていた旧網代小学校を活用した交流拠点「AJIRO MUSUBI(あじろむすび)」は、2024年8月1日にグランドオープン。地域の人や移住者、ワーケーション利用者など多様な人々が行き交い、「働き」「学び」「交流」「小商い」を行える複合施設として稼働を開始した。

(提供写真)

運営を担う一般社団法人あじろ家守舎は、南熱海・網代エリアの自然や地域資源を活かしつつ、地域の活性化と新たな産業・コミュニティの創出を目的に、南熱海・網代の出身者や移住者など多彩なメンバーによって、2022年に設立された。

「網代は、かつては独立の自治体として存在していた地域で、江戸時代には海運と漁港を拠点とする港町として栄えていました。しかし、近年は急激な人口減少が進み、街の賑わいが失われつつあるのが現状です」と話すのは、あじろ家守舎の代表理事の山﨑さん。

廃校となった元校舎は長らく利用されていなかったが、地域の活性化と交流拠点の創出を目的に再生の動きが始まった。あじろ家守舎が熱海市と協議しながら用途転換を進めるなかで、現在のようなコミュニティスペースとワーキングスペースを併設した複合施設に生まれ変わった。

コワーキングスペースやレンタルオフィスを設けた理由として、「やはり、網代に新しい産業・事業を作らないと、出た人は戻らないし賑わいも生まれません。そのため、事業創出やチャレンジの場として、まずはシェアオフィスやコワーキングスペースを設置しました」と山﨑さん。

館内では子どもたちが学び舎として使っていた図工室や家庭科室、理科室などの面影を随所に感じ取ることができ、元校舎の趣が残されている。

(提供写真)

AJIRO MUSUBIは大きく1階と2階で二つのフロアに分かれている。1階は誰でも立ち寄れる「コミュニティスペース」。そこには、カフェや図書コーナー、物販スペース、キッズスペースのほか、小商いに挑戦できるポップアップ屋台などもあり、地域住民や訪問者などが日常的に交わる空間となっている。

 一方、2階はコワーキングスペース、レンタルオフィス、貸し会議室・研修室などのワーキング空間が広がる。 コワーキングスペース内には、リモート会議用ブースや休憩スペースなども完備。海や山に囲まれた自然環境の中に位置しているため、ワーケーションやリフレッシュを兼ねた働き方にも適している。レンタルオフィス利用では、「元学校という懐かしさや安心感があることから、採用面接の会場として利用される地元企業もいらっしゃいます」と山﨑さん。

(提供写真)

今後は、AJIRO MUSUBIを起点にして、地域資源を活かした新たな産業や事業の創出を目指す。「現在、地域に点在する空き家の活用を進めています。ノンアルコールジンやビールの蒸留所、喫茶&スナック、宿の開業構想などが立ち上がり始めており、地域の中に新たな生業や人の流れが生まれつつあります」と山﨑さん。

さらに、「網代がもつコンパクトな規模感や人と人の距離の近さといった特性を生かし、実証実験の場を求める企業の誘致や、まちづくりや地域活性化に関心をもつ人々に向けた視察の受け入れにも注力しています。網代を挑戦や学びが行き交うフィールドとして広く発信していきたいですね」と展望を語った。

●AJIRO MUSUBI
・営業時間:10:00〜17:00/火曜・水曜・木曜定休(ただし、レンタルオフィス・コワーキング月額プランは8:00〜21:00内なら365日利用可能)
・住所:静岡県熱海市網代195(旧網代小学校)
・URL:https://www.ajiromusubi.jp/

●料金
・レンタルオフィス:月額88,000円、共益費22,000円(光熱費、インターネット費、駐車場2台込み)
・コワーキングスペース:ベーシックプラン=月額 5,500円、法人プラン=月額 16,500円(同じ会社・団体の方なら3名まで利用可)、登記プラン=月額 8,800円、学生プラン=月額 2,200円、小商い応援プラン=月額 7,500円(1階スペースで月5回出店可能)、ドロップイン=1日1,650円

●利用可能な設備・サービス(有料あり)
電源、Wi-Fi、貸し会議室・研修室、カフェ、駐車場、電子レンジ、電気ポット、デュアルモニター、ホワイトボード、スクリーン、プロジェクター、ロッカー、半個室ブース席、登記サービス etc

編集=ノオト