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ものつくり大学に共創スペース「MONO BASE」オープン 最新鋭の機器で学科を超えた交流を促進

2024年10月21日、埼玉県行田市にあるものつくり大学内に、共創スペース『ものつくりベース』(通称:MONO BASE)がオープンした。全国でコワーキングスペースやコミュニティの運営・企画を手がける株式会社ATOMicaが、同大学の委託を受けて運営する。

(提供写真)

MONO BASEのコンセプトは「ここから始まる、新しい『ものつくり』。」。3Dプリンターやレーザーカッターをはじめとする機器を設置し、学生が自由に創作できる場を提供する。

開設にあたっては、かつて学内の中心部にあったパソコンルームを活用。学生が個人のパソコンを持ち込むようになったことで、従来の役割が薄れたため、新たな学びの場へと生まれ変わった。ものつくり大学経営企画本部の細井まちこさんは「使われていないスペースを有効活用し、学生が集まりやすい環境を作ろうと思いました」と話す。

施設は「デジファブ/作業エリア」と「サロンエリア」の2つのゾーンで構成。デジファブエリアは最新機器を活用したアイデアの具現化、サロンエリアは議論や交流を目的とする。

天井や壁の配管・配線をあえてむき出しにし、建築構造を学ぶ教材としても機能していることが特徴。また、学生が設計したしずく型の可動式テーブルにより、用途に応じたレイアウト変更が可能である。

(提供写真)

学生だけでなく、地域とのつながりも重視する。学園祭では小学生向けワークショップを開催。細井さんは「小中高生にものづくりの楽しさを知ってもらうことで、未来の技術者が育つきっかけになればと思います」と話す。

(提供写真)

将来の展望として、細井さんは「当大学にある2つの学科である情報メカトロニクス学科と建設学科が垣根を越えて取り組みを行い、そこから生まれるアイデアが地域貢献に繋がっていくと期待しています」と語る。

同施設のコミュニティマネージャーである前田英里奈さんは、「学生間のコミュニケーションの活性を促進したい。たとえば、情報メカトロニクス学科の学生が使う3Dプリンターを建設学科の学生が活用するなど、異なる専門知識が融合することで新しいものづくりが生まれるかもしれません。そんな可能性を地域や企業にPRしていきたい」と期待を込める。

ものつくりベース

・営業時間:平日10:00~18:00

・住所:埼玉県行田市前谷333番地 製造棟1F

・URL:https://www.iot.ac.jp/monobase/

利用可能な設備・サービス

Wi-Fi、電源、3Dプリンター、UVプリンター、溶剤インクジェットプリンター、カッティングプロッタ、レーザー加工機、液晶タブレット、CNC ルータ、ミシン、3D モデリングマシン