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千葉県富津市に廃校を活かした複合施設「ORAGA. hub」地域内外の人々が繋がる場づくりを

2024年6月20日(木)、千葉県富津市に複合施設「ORAGA. hub(おらがはぶ)」がオープンした。運営は、株式会社フューチャーリンクネットワークが行う。

地域情報サイト「まいぷれ」の運営や、自治体のふるさと納税事業などを行ってきた同社。2020年に廃校となった千葉県富津市の旧金谷小学校の利活用事業者に採択され、「おかえり金谷小学校」をテーマに掲げてリノベーションを行い、複合施設としてオープンした。

担当の下里凌輔さんは、「私たちはこれまで主にWebを通じて地域振興の役割を担ってきましたが、富津市に拠点を置きながらリアルな場づくりをしたいと考えたタイミングで、利活用事業者として採択されました」と話す。

同施設は、旧教室棟の1階部分を活用し、交流スペースと個別作業ができる場所をそれぞれ設ける。

誰でも自由に出入りのできる入口すぐのUホールは、中心に据えたU字型の大きなカウンターが特徴的。カウンター周りに設置された椅子のほか、作業可能なテーブル席も設置している。貸切利用が可能で、カウンターを利用して間借りの形式でカフェ営業やイベント開催もできる。料金などは営業形態などによるため、相談に応じる。

Uホールの隣にある「ワークスペース」は「地域の自習室」とし、仕切りのついたデスクと学校椅子を並べる。テレワークや学校の宿題に集中するのに適したスペースだ。

図書室には、靴箱であったものを活用した書架に、地元住民から寄贈された本が並ぶ。本の貸出冊数や返却期限に定めはない。「借主がその本を気に入った場合、そのままお手元に置いていただき、『本の新たな居場所が決まった』と捉えてもいいのではと考え、このようなルールとしました」と下里さんは話す。

この他、キッズルームや授乳室も備え、校庭や体育館も自由に利用できる。毎月第4日曜日にはマルシェイベントである「金谷小おらが市」を開催、豊富なフードや手作り雑貨の販売、ワークショップなどを行う。「季節によって内容は変わりますが、地元はもちろん遠方から来ていただく方もいて、多いときには300名以上の方にお越しいただいています」と下里さん。

また、小学校だったロケーションを生かし、写真や映画の撮影場所として利用も可能。これまで、雑誌の写真撮影で利用された実績もあるそうだ。

「ひとまず、金谷小学校を地元の皆さんにお返しするというミッションは達成できました。今後は、他地域の皆さんにもワーケーションなどで訪れていただき、新たなコミュニケーションを生み出していければ」と下里さんは展望を語った。

●ORAGA. hub
・営業時間:9:30~17:00/土日祝定休(Uホールは応相談)
・住所:千葉県富津市金谷2254-3 旧金谷小学校内
・URL:https://oraga-hub.futurelink.co.jp/

●料金
・ワークスペース:1日=1,100円、月額=11,000円、18歳未満無料

●利用可能な設備・サービス
電源、Wi-Fi、プリンター(有料)、駐車場etc.

編集=ノオト