岡山県玉野市の「宇野港編集室」 仕事・創作・宿泊で多機能ならではの変化が生まれる場所
2024年1月30日(火)、岡山県玉野市に泊まれるコワーキング・ZINEスタジオ「宇野港編集室」がオープンした。建物は木造2階建てのレトロな古民家。JR宇野駅からは徒歩1分、直島や豊島との船が出航する宇野港からは徒歩3分の立地だ。
同施設を運営するのは、文化拠点の立ち上げをはじめ、さまざまなかたちで文化芸術活動に携わる企画・編集者の橋本誠さん。これまでは東京を主な拠点として、地元・岡山でも活動してきたが、コロナ禍を機に「好きなまちに拠点を持ちたい」と考えるようになった。そこで長年通っていたという宇野港周辺に、自身のワークスペースにもなり、さまざまな人が混ざりあうような多機能施設のオープンを決めた。
主な機能は「働く」「創る」「集う」「滞在する」。1階には登録制のコワーキングスペースのほか、アイランドキッチンとリビングを備える共有スペースがある。船や電車を待つ間などに地域住民や観光客が立ち寄れるようにと、日中は共有スペースを一般開放している。
2階には宿泊可能なゲストルームが2部屋。1階にシャワー室を設けているが、徒歩圏内にある温泉施設『瀬戸内温泉 たまの湯』の利用もおすすめだ。また、コワーキングスペースの通常利用は月単位での登録制だが、宿泊者は短期利用が可能。ワーケーションや合宿など、幅広い用途で活用できる。
現在、最も利用が多いのがZINEスタジオとしての機能。混色やカスレ感が特徴的な印刷機「リソグラフ」をはじめ、A1出力対応の大判プリンタや紙折り機なども備え、利用者は思い思いに創作活動を楽しむ。
「今はZINEスタジオの利用者が多いですが、2025年は瀬戸内国際芸術祭の開催年なので、宿泊の需要が高まるのではないかと思っています。多機能施設ならではの変化を一緒に楽しんでもらえたら嬉しいですね」と橋本さん。また、短期・長期に関わらず、持ち込み企画やワークショップなど、さまざまな目的での利用が可能。「利用者の相談には柔軟に応じていきたい」と話す。
滞在しながら創作活動をしたり、働きながら観光をしたりと、ひとつの目的にとどまらない自由な過ごし方ができる宇野港編集室。橋本さんは「作品の創作に限らず、“つくる”をキーワードにして、いろんな人が集まり、新しい出会いから何かが生まれたらおもしろいなと思っています」と語った。
⚫︎宇野港編集室
・営業時間:登録メンバーは24時間利用可能/年中無休
・住所:岡山県玉野市築港1-4-24
・URL:https://uno-editors.jp
⚫︎料金
<メンバー登録>
・コワーキング ブース:月額30,000円
・コワーキング フリーアドレス(レギュラー):月額10,000円
・コワーキング フリーアドレス(ライト):月額3,000円
<宿泊利用>
・1泊5,000〜10,000円程度
⚫︎利用可能な設備・サービス
Wi-Fi、電源、ウォーターサーバー、コーヒーメーカー、ドリッパー、各種茶道具、お手洗い、屋外喫煙スペース、アイランドキッチン(メンバーのみ)etc.
編集=ノオト