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大阪府堺市にイノベーション交流拠点「Community room cha-shitsu」 人々が交わるビジネス版の茶室を目指す

2023年10月2日(月)、大阪府堺市のインキュベーション施設「S-Cube」内に、イノベーション交流拠点「Community room cha-shitsu(茶室)」がオープンした。堺市の外郭団体である株式会社さかい新事業創造センターが、全国でコワーキングスペースやコミュニティの運営・企画を手がける株式会社ATOMicaに運営を委託している。

「S-Cube」には、現在45社ほどが入居し事業活動を行っている。「新型コロナウイルスの影響で、入居者同士や外部とのつながりが弱まっていました。さまざまな人々が意見を交換し、ともに地域や社会の問題に取り組むための交流拠点としてcha-shitsuを設けることにしました」と話すのは、S-Cube(さかい新事業創造センター)事業マネージャーの張徳人さん。

「cha-shitsu」は、堺市が千利休の生まれ故郷であることにちなんで名付けられた。茶の湯の文化のように起業家、事業家、次代を担う若者など、地域を支えるさまざまな人々を広く平等に受け入れ、同じ目線で交流を楽しむことを目指している。

元々、入居企業のオープンスペースとして利用していたスペースをリノベーションし、40名程度が利用可能なコワーキングエリアとして新しく生まれ変わった。利用料・登録料は無料。コミュニティマネージャーが2名常駐し、入居者や利用者をサポートする。

「cha-shitsu」がある中百舌鳥には大阪公立大学があり、多くの学生が行き交う一方で、住宅地でもあるため家族連れの姿も多く見られる。施設では、地元の大学生をはじめ、子育て世代の働く女性をターゲットにしたイベントを積極的に開催し、起業もサポート。地元コミュニティに根ざした活動を展開している。

張さんは、賑わいのある状態を作り、訪問者が自然と会話を楽しめる雰囲気を大切にしているという。

「将来的には仕事をする場としてだけでなく、訪れた人が常に交流でき、ビジネスの種を探せる場所になることが理想です」と語る。

●Community room cha-shitsu
・営業時間:9:00~19:00/定休日:土日
・住所:大阪府堺市北区長曽根町130番地42 S-Cube(さかい新事業創造センター)内
・URL:https://cha-shitsu.atomica.co.jp/

●料金
無料

●利用可能な設備・サービス
無料Wi-Fi、電源、半個室、イベント設備

編集=ノオト