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もう「オフィスだけ」じゃない!? 夏の働き方大調査 ― ワーケーション編

リモートワークが一気に浸透し、オフィス以外の場所で仕事をすることが一般的になってきた現在。この夏、皆さんはどのように働きましたか? 

 

WORK MILLでは「リモートワーク」「ワーケーション」の観点から、2021年7月~9月の働き方についてアンケート調査を行いました。今回は、その調査結果を前後編でお届けします。後編はワーケーション編です。

 

前編記事:もう「オフィスだけ」じゃない!? 夏の働き方大調査 ― リモートワーク・在宅勤務編

 

※本レポートは、WORK MILLウェブマガジン読者の方を主な対象としたアンケート調査に基づき作成しています。

 

 

この夏、「ワーケーション」した?

「ワーケーション」とは、「仕事(Work)」と「休暇(Vacation)」とを組み合わせた言葉で、地方やリゾート地などでネット環境を利用して働きつつ、同じ場所で休暇も過ごすことを指します。ニュースなどでも耳にする機会が増えたこの言葉ですが、実際に経験したという方はあまり多くないのではないでしょうか。

 

「2021年7~9月の間に、ワーケーションを行うか」を聞いたところ、「行う予定がある、行った」人は約1割。それに対して、「コロナ禍が落ち着いた後、可能ならワーケーションを行いたいか」を聞くと、「行いたい」と回答した人は約7割にのぼりました。まだまだ浸透には時間がかかりそうですが、ワーケーションへの興味・関心は高いことがうかがえます。

 

 

ワーケーション先で何するの?

ワーケーションというと、「わざわざ旅行先でも仕事するの?」という疑問の声も聞こえてきそうですが、ワーケーションにもさまざまな目的が存在します。この夏、実際にワーケーションを行った人に「目的は何か」を聞いてみると、7割弱の人が「個人ワーク」と答え、圧倒的1位に。いつもとは異なる環境に身を置くことで、気分転換やリラックスなどの効果を狙う人が多いと考えられます。

 

対照的に、ワーケーションで「観光」を目的とする人は現状2割程度であるのに比べ、コロナ禍が落ち着いた後、ワーケーションができるなら「観光」したいと答えた人は約5割。他を離して1位におどり出ています。2021年9月現在は、感染拡大の懸念もあり積極的な実施は難しいかもしれませんが、今後、とくに観光を目的としたワーケーションには大きな需要がありそうです。

 

 

ワーケーション先はどこ?

「どこでワーケーションを行うか」を聞くと、約5割の人がホテル、旅館、キャンプ場などの宿泊施設、約4割の人がコワーキングスペース、カフェなどの商業施設と回答しました。現状では、企業や団体が用意した施設よりも、ワーカー個々で選んだ場所を中心に利用していることがわかります。

 

 

ワーケーション先選びで重視するのは?

「ワーケーション先を選ぶとき、最も重視するポイント」について聞いてみると、約6割の人が「仕事環境の整った滞在先」と答えました。休暇と組み合わせるとはいえ、あくまで仕事をする以上、快適に働けるかどうかは重要な点です。他にも、観光以外の魅力として「アクセスの良さ」や「温泉」などを重視するポイントに挙げている人もいました。

 

 

ワーケーションの課題は?

働き方改革や地域活性化の文脈でも注目されるワーケーションですが、最初に見たように、利用している人は決して多いとは言えません。何が課題となっているのでしょうか。

 

「ワーケーションを行ううえで何が課題だと感じるか」を聞いたところ、「仕事環境の整った滞在先の整備」以外にも、半数以上の人が「所属する企業や団体からの許可、制度の導入」と答えており、加えて「費用面の補助」を挙げた人は約5割にのぼります。

 

 

現状の費用負担先を見ると、「全額自己負担」が約75%で、「一部補助あり」は約20%にとどまっています。こうした結果からは、そもそも企業や団体がワーケーションを認めていない場合が多いだけでなく、移動や施設の利用などにかかる費用の面も大きなハードルになっていることがうかがえます。

 

また、ワーケーションに対しては、調査の中で「プライベートと仕事の境界線を引くことが難しい」「徹底した自己管理ができる人にのみ有効」といった意見も挙がっています。もし導入が進んだ場合でも、「仕事メインなのか休暇メインなのか」「どんな仕事をするのか」「何にどれだけ時間を割くのか」など、具体的に考えたうえでメリハリをつけてワーケーションを行うことが大切です。

 

柔軟な働き方を実現するために

今回の調査から、すでにワーケーションを行っている人は少数であるものの、興味関心があり、やってみたいと考えている人は少なくないことがわかりました。今後ワーケーションを導入する企業・団体が増え、費用補助などが整えば、新たな働き方として定着する可能性は十分にあると考えられます。

 

もちろんワーカー側には、ワーケーションを行う場合、どう働きどう休むかを考えながら自律的に過ごすことが求められます。今はまだ珍しいワーケーションですが、一人ひとりが柔軟な働き方を実現するうえでの選択肢の一つとして、当たり前になる未来が訪れるかもしれません。

 

■調査概要
もう「オフィスだけ」じゃない!? 夏の働き方大調査
調査期間:2021年8月4日~19日
調査方法:インターネットによるアンケート
回答者:WORK MILLウェブマガジン読者を中心としたワーカー 346名
集計方法:単純集計

 

 

2021年9月15日更新

 

企画・調査・テキスト: 前田英里(オカムラ)

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