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岐阜・養老町にテレワーク施設「YOROffice」観光だけでなく「ビジネスができる町」を目指して

2022年9月1日(木)、岐阜県・養老町にテレワーク施設「YOROffice(ヨロフィス)」がオープンした。運営は関西を中心にコワーキングスペースを手がけてきた株式会社La Himawari。

施設名は養老の「YORO」と「Office」を組み合わせた造語で、町民からの公募で決定。町の名前によって地域性を表し、「Office」と付すことでスペースの役割を示したという。

「養老町は観光地としてのイメージが強い一方で、『ビジネスを展開する場所』という印象はあまりない印象です。コロナ禍によって場所に縛られない働き方が注目されている今、誰もが気軽に使える新しい働き方ができる拠点が必要でした」と同社代表取締役の石井信行さん。

コンセプトは「森の緑とコワーキング」。過去に閉鎖し利用されていなかった養老町地域福祉センターを改装して作られた。各部屋には、町のシンボルである「養老公園」をイメージしたデザインが取り入れられている。中庭には「養老の滝」をモチーフにした苔のオブジェも。

中庭にある「養老の滝」をモチーフにした苔のオブジェ。

建物は1階建ての平屋で、広さは延べ床面積1277平米。施設は9つのフロアに分かれており、用途に合わせた使い方ができる。

打ち合わせなど複数人でも使える「コワーキングスペース」をはじめ、個室ブースも5室備えており、集中して仕事に打ち込める「ソロワークスペース」、3Dプリンターの利用も可能な「クリエイターズワークスペース」、登記もできるなど企業の進出を応援する「レンタルオフィススペース」、飲食可能な「グランピングカフェテリア」などがある。

グランピングカフェテリアの様子。

施設内のWi-Fi環境は、一般社団法人日本テレワーク協会および一般社団法人セキュア IoT プラットフォーム協議会から「共同利用型オフィス等セキュリティ認証プログラム」トリプルスターの認定を受けており、セキュリティ対策は万全だという。「自治体関連のテレワーク施設としては初めての適合です」と石井さんは話す。

「養老町は、名古屋市や岐阜市、大垣市など近くの中・大規模都市からのアクセスも良いので、町内外の幅広い人に利用してもらいたいですね。利用者同士の交流を深める取り組みも積極的に取り組んでいくつもりです」と石井さん。

「この場所をきっかけに、町を好きになってくれたらうれしいです。町役場と連携して移住の支援にも力を入れているので、ぜひ声をかけてください」とほほえむ。

●YOROffice(ヨロフィス)
・営業時間:9:00~21:00/定休日なし
・住所:岐阜県養老郡養老町若宮353
・URL:https://yoroffice.jp/

●料金
・ドロップイン料金:終日=2,000円
・会員料金:
コワーキング会員=月額12,000円(養老町民は2,200円割引)
レンタルオフィス会員=110,000円

●利用可能な設備・サービス
電源、Wi-Fi、複合機、モニター、自動販売機、ロッカー、登記・ポスト(月額5,000円)、グランピングカフェテリア、キッズスペース、授乳室、展望デッキ、シャワーブース、会議室(1時間1,000円)、休憩室(1時間1,000円)、クリエイターズワークスペース(多目的ルーム)、3Dプリンター(材料費込み1時間=4,000円、終日=2万円)、レンタルオフィス、ソロワークスペース個別ブース(1時間600円)

編集:ノオト