「~創造の原点~クリエイターズワーケーションin札幌」開設 札幌ならではの滞在と働き方を提案
2021年12月末、札幌市はウェブサイト「~創造の原点~クリエイターズワーケーション in 札幌」を公開した。
「クリエイターズワーケーションin札幌」は札幌でワーケーションを体験したクリエイターの声をモデルツアーとして紹介し、札幌ならではのワーケーションスタイルを具体的にイメージしてもらおうというもの。
ウェブサイトでは、クリエイターたちによる札幌市での多様なパターンのワーケーション体験記事が紹介されている。
ワーケーションを体験したのは、今回コラボしたTABIPPO.NET[1] 等で募集したクリエイター。食や自然、アート、スポーツ、地域との関わりと、それぞれの興味や仕事のスタイルに合わせたワーケーション体験がつづられている。
また、働く場として欠かせない札幌市内のコワーキングスペースを紹介。
滞在先としては、温泉も楽しめる定山渓のホテルや老舗ホテル、ゲストハウスまで目的に合わせて、地域ごとに紹介されている。
観光庁は、「work(仕事)」と「vacation(休暇)」を合わせた「ワーケーション」や、「business(ビジネス)」と「leisure(休息)」を合わせた「ブレジャー」といった新しい旅と働き方のスタイルを推進している。
札幌市では、「クリエイターズワーケーションin札幌」を開設するにあたって、そもそもワーケーションとはどういう人たちがどう活用するものなのかを明確にするため、株式会社JTB北海道事業部とともに札幌版ワーケーション調査[2] を2021年3月に行った。
「北海道内の市町村だけでなく、日本中でワーケーションの積極的な推進、誘致が行われる中、札幌にわざわざ来てワーケーションをしてもらうためにはどのような切り口を押し出していったらよいのかを考えるために調査を行いました」と、札幌市経済観光局 観光・MICE推進部 観光・MICE推進課 誘致担当係 宗岡真音さん。
「調査の結果、企業単位でのワーケーションの活用はまだまだ発展途上であるということ、現状、ワーケーションというスタイルをとることができるのは現在、既にノマドワーカーとして働いている人やクリエイティブな仕事などに携わるフリーランスの人だということがわかりました」と加える。
そこで、ターゲットをノマドワーカーやフリーランスに絞り、札幌を選ぶメリットをアピールすることにしたという。
モデルツアーに参加したクリエイターたちと対話する中で、実際のワーケーションのスタイルも見えてきたそう。
「ワーケーションを希望する人たちは、観光をメインについでに仕事をするというのではなく、しっかり仕事をし、それにプラスして日常と異なる場所で考え方のヒントや新しい刺激をもらう、その土地独自のものを楽しむという体験をしたいと考えているということがわかりました」と宗岡さん。
「札幌は、コワーキングスペースが充実した都市部と豊かな自然が境界線なく融合しています。都市と自然の両方の良さを札幌でのワーケーションで味わってほしいですね」と魅力を語る。
今後、企業からのワーケーション活用なども視野に入れ、さらに充実した情報発信を目指すという。
編集:ノオト