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アートの刺激でビジネスパーソンの創造性を高める。東京・京橋のミュージアムタワー京橋で「WORK with ART」プロジェクト

東京・京橋にある複合ビル・ミュージアムタワー京橋では、ビジネスパーソンの創造性を高めるためのプロジェクト「WORK with ART」を実施している。

ミュージアムタワー京橋は、1階から6階までの低層部のアーティゾン美術館と上層階にあるオフィスフロアで構成されている。「WORK with ART」は「アートの鑑賞は、ビジネスパーソンの創造性を活性化させることに有効である」という仮説に基づき、1階のエントランスロビーから3階までの空間において実施する。

1階エントランスロビーには、アートコレクティブのダムタイプによる作品を設置。「ビジネスパーソンの視野をより広くするため、刺激を与えられるようなものを」というコンセプトで生まれた新作だそう。

ダムタイプの「WINDOWS」。地球儀に、インターネット上に公開されている3000カ所以上に及ぶ監視カメラの映像をピックアップして映し出している(提供写真)

1階から3階へと通じるエスカレーターは、エンジニア集団のnomena(ノメナ)監修の音楽作品を展開する。エスカレーターの駆動音を生かした環境音楽は、作曲家の高橋琢哉が制作。3階まで40秒間あまりの移動時に、仕事への気持ちの切り替えといった気分の変容をもたらす効果を目指す。

3階のオフィスラウンジは、デザインユニットのI IN(アイイン)が空間デザインを担う。「心身の整調」をコンセプトとした植栽、ラウンジやワークスペース、ミーティングスペースを設置する。環境音の設計によって、室内でも季節や天候の移ろいを感じさせる空間になったという。

(提供写真)

「ビルで働く皆さんからは、仕事中の気分転換にくつろぐことができているなどの声をいただいています」と同プロジェクト担当の薄倉寛さんは話す。

今後は、1階エントランスロビーの展示の伸展もはじめ、エレベーターやトイレなどの共用部分、カフェなどもアートを施す予定だという。

「アートによる変化は、一朝一夕に表れるものではないと思っています。今後、息の長いプロジェクトとして、視覚聴覚ばかりでなく味や香りなどの五感を刺激し、ビルで働く皆さんに定着させていきたいです」と、薄倉さんは展望を話した。

●ミュージアムタワー京橋 WORK with ART 
・住所:東京都中央区京橋1-7-2
・URL:https://work-with-art.museumtower-kyobashi.com/

編集=ノオト