東京・代官山蔦屋書店に予約可能・食べ飲み放題のワークスペース「シェアラウンジ」 利用者同士がつながれる場所を目指す
2021年12月3日(金)、開店10周年を迎えた東京・代官山 蔦屋書店内にワークスペース「SHARE LOUNGE」が新設された。
「SHARE LOUNGE」は「発想が生まれ、シェアする場所」をコンセプトにしたTSUTAYAのワークスペースブランド。Wi-Fiや電源完備のシェアオフィスとしての機能性と、ラウンジの居心地の良さの両面を追求した。同ブランドとしては、全国で11番目となる。
「コロナ禍で変化する顧客ニーズに合わせ、新しい働き方ができる拠点として作ったスペース。もともとパソコン作業をしている方が多い店であったものの、従来は席の事前予約ができませんでした。SHARE LOUNGEでは、アプリからの予約が可能になり、利便性が向上したと思います」と店長の堤晃さん。
オープンにあたっては、もともとCDやDVD、オーディオ機器などを販売していた3号館2階を全面改装。スペース内にはクリエイティビティの喚起をはかる工夫を数多く盛り込んだという。
山手通りの緑がよく見える開放感のある窓際に並ぶデスクは、幅130cmと広々。一人で集中作業をするにも、2人で打ち合わせをしながら使うこともできる。
モニターや間仕切りを備え付け、複数人での打ち合わせに特化した席も用意した。イベントスペースは最大100人規模のイベント開催までを想定している。
本棚や壁面には、蔦屋書店のコンシェルジュがチョイスしたさまざまな書籍や、近隣のアートフロントギャラリーから取り寄せた多彩なアートを展示。ほとんどの展示物が購入できる。
同店では、すべての利用者がドリンクやフードを自由に楽しむことができる。全席で食事ができるため、食事や軽食をとりながらのミーティング利用なども想定。
メニューのコンセプトはオーガニック&ナチュラル。フードメニューは、近隣のベーカリーなどと協業し、パンや焼き菓子を多数並べる。さらに、同館内のラウンジ「Anjin」の料理のデリバリーを依頼し、より本格的な食事をとることも(他店舗のメニューは別料金)。
コーヒーや紅茶は、ベーシックなものからデカフェまで幅広く用意。さらにフルーツジュースやスープ、好みの素材を組み合わせてオリジナルのスムージーを作ることもできる。アルコール利用プランの利用者に向けては、クラフトビールなども提供。
1時間あたりの料金は、通常プラン1,650円、アルコールプラン2,200円。30分延長するごとの追加料金は、通常プランは750円、アルコールプランでは1,100円。これらのプランはアプリ決済で10%割引され、1日利用は最大6,000円となる。
スペースを使い放題のプレミアムメンバーは月額5万5,000円。そのほかに、4名以上で使える個室(1時間=7,500円)も用意した。
「正直なところ、近隣の店舗と比べると強気の価格設定です。だからこそ、食事やドリンクなども含め、利用者の満足度を高める工夫をしていきたいと思っています」と堤さん。
「今まで店内のカフェ席を使っていた方や、クリエイティブ分野で活躍するビジネスパーソンなどに使ってもらえるのではないかと考えています。利用者と一緒にイベントを作り上げるなど、『クリエイティブ』というキーワードを通して、利用者同士のコミュニケーションを生み出し、オリジナルの価値を示していきたいですね」と話す。
営業時間は7〜22時。新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として、スタッフはマスクを着用するほか、入り口に消毒液を用意する。
※2022年1月末現在、新型コロナウイルス感染症対応のため7~21時へ短縮営業中。(アルコールの提供は20:00まで)
代官山 蔦屋書店
東京都渋谷区猿楽町17-5