滋賀・米原市役所本庁舎3階にオープンスペース「TETTE MAIBARA」 新幹線駅と直結の魅力活かす
2022年8月、滋賀県米原市の市役所本庁舎3階にオープンスペース「TETTE MAIBARA(テッテ マイバラ)」がグランドオープンした。運営は一般社団法人びわ湖の素DMO。
同施設は「つながる市役所」をコンセプトに、市民活動スペースを改装した施設。連絡通路により、米原駅と直結している。
「JR米原駅は、滋賀県内唯一の新幹線駅としての利便性がある一方で、乗り継ぎのみの利用にとどまり駅を降りてくれる人が少ないという課題がありました。そんな中、コロナ禍でテレワークが浸透し、場所に縛られない働き方のニーズが高まりをみせています。市内外の誰もが使える拠点を作ることで、課題解決に繋がると思ったのがきっかけです」と語るのは、同市まち整備部経済振興局シティセールス課主査の鹿取顕崇さん。
施設名の「TETTE」は「○○してって」という言葉に由来し、「気軽に寄ってって」や、「自由に使ってって」などの想いを込めたという。口語表現を使うことで、親しみやすさを意識している。
施設は4つのフロアに分かれており、用途に合わせた使い方ができる。
1つ目は、全24席の「TETTE WORKS」。打ち合わせなど複数人で使える「コワーキングスペース」と、顔認証で利用可能な個室の「テレワークブース」がある。
2つ目は、「TETTE COMMU」。さまざまな人と繋がれる場として、利用者同士で交流したり、ワークショップなどのイベント会場としてフレキシブルに利用したりすることができる。
3つ目は、「TETTE CAFE」。物販やカフェなどの販売スペースで、平日の12時~13時の間、障がい者就労支援施設による物品販売が行われる。
4つ目は、「TETTE TRAVEL」。観光案内所として、米原市をはじめ滋賀県の観光情報をスタッフが紹介する。
そのほか、市役所内にあり一体利用や分割利用ができる最大195席の「会議室」や、最大300席でシンポジウムや展示会などの場面で使える「コンベンションホール」も利用できる。
「4月にプレオープンして以来、地元の方をはじめ、さまざまな人に利用していただいています。最近では、スーツケースを持ったビジネスパーソンの姿も見かけるようになり、ねらい通りに機能しているという手ごたえを感じています」と鹿取さん。
「ここをきっかけに、米原市を知ってもらえたらうれしいです。サテライトオフィスの誘致や移住の支援もしているので、足を運んでみて、気に入ったらぜひ声をかけてください」と話す。
●TETTE MAIBARA
・営業時間:8:30~21:00/年末年始 休業
・住所:滋賀県米原市米原1016番地
・URL: https://hakadoru-maibara.com/tette-maibara/
●料金
無料
●利用可能な設備・サービス
テレワークブース(1時間=300円)、Wi-Fi、電源、複合機、駐車場(2時間無料)、駐輪場、屋上広場、TETTE TRAVEL(観光案内所=9:00~17:00)、TETTE CAFÉ、キッズスペース、会議室3室(200~1200円)、コンベンションホール(半面=1,000円~3,000円、全面=2,000円~6,000円)