下北沢の南西口再開発エリアに複合施設「(tefu) lounge」 シェアオフィスやカフェの入った複合施設に
2022年1月20日(木)、下北沢駅南西口にシェアオフィスやカフェ・ラウンジを含む5階建ての複合施設「(tefu) lounge」がオープンした。企画・設計・運営は、UDS株式会社。
同スペースは、小田急線の地下化で生まれた「下北線路街」に位置し、「近隣に住む人、働いている人が日常的に使えるまちのラウンジ」を目指した。
スペース内には、仕事や勉強、読書やミーティングなどに使えるカフェ・ラウンジをはじめ、シェアオフィスやレンタルスペース、ミニシアター、食品やコーヒーを購入できるショップなどが設置されている。
「(tefu)」というプロジェクトは、空間のサービスのほかに、家具のシェアリングサービスも展開しており、(tefu) loungeでも、個人の作家がデザインしたこだわりの家具を設えている。
2階ラウンジにある、曲線型のベンチもここにしかないオリジナルだという。
「一般的に『コワーキングスペース』というと、そのネーミングから『働く場所』という意図を感じます。一方で、私たちはカフェで生産性高く働くこともできる。では、そもそも『気分良くテンションを上げて働ける場所とはいったいどのような場なのか?』と考えると、パッと見はオフィスではなくても居心地が良い空間の方がむしろ能動的に働ける、という人もいるのではないかと考えました」とUDS株式会社事業企画部GMの金塚雄太さん。
2階・3階にあるカフェ・ラウンジ「(tefu) lounge by KITASANDO COFFEE」は、アプリを登録すれば誰でも当日利用が可能。オリジナリティのある椅子とテーブルが利用者を迎える。それぞれの席は細かく座面の高さまで工夫されており、作業に集中できる、会話しやすい、など目的に合った居心地を生み出している。
アプリから座席を1時間から事前予約することで、ドリンクメニューが飲み放題となる特典も用意した。取材時点で、予約ができるのは2階ラウンジの一部の個人席、3Fの個人席と個室。今後、利用状況に合わせて調整予定とのことだ。
ラウンジの3階部分は図書館をイメージした空間。テーブル中央の磨りガラスの仕切りは、その向こうに人の存在を感じながらも気になりにくいバランスを考えている。
月額契約のシェアオフィスは3・4階に位置する。それぞれのスペースはナンバーキーで施錠でき、ブースタイプにはデスクと椅子が備え付けられている。個室タイプでは、家具を自身で持ち込むことも、(tefu)の家具シェアリングサービスを利用し借りることもできる。
ラウンジの利用料金は1時間=750円。30分毎に自動延長となる。アプリ内にあるドリンクは飲み放題だ。1日利用=2,500円の料金プランもスタートした。
また、2階・3階のラウンジエリアを使い放題の個人向けプランは月額4万円。
シェアオフィスboothメンバーは2名まで、専用ブース・2階と3階のラウンジ・4階共用部のキッチンとテラス利用で月額8万円、追加1名ごとに3万円。
シェアオフィスroomメンバーは10名まで、専用個室と2階と3階のラウンジ・4階共用部のキッチンとテラス利用で月額30万8,000円〜(共益費別)、1名追加するごとに+3万円。
「ラウンジでの過ごし方は自由。この場にいること自体にわくわくする気持ちや自分の居場所という愛着を持ってもらえたり、働く人にも居心地よく生産性が高まったりするような場所を提供したいと考えています。決して安いご利用料金ではないかもしれませんが、他のスペースとの価格競争は考えていません」と金塚さん。
利用者からも「静かに集中できて邪魔されない環境が良い」「居心地が良いので人に教えたくない」など、意図に沿った感想をもらっていると話す。営業時間は9~21時。
(tefu) lounge
東京都世田谷区北沢2-21-22
編集:ノオト