台湾・中山にJR東日本が運営する「One&Co Taipei」 日台の“働く”が交わる共創ワークプレイスとして

2022年9月にオープンした、JR東日本グループ会社のJR東日本台湾事業開発が手掛けるコワーキングスペース「One&Co Taipei」。台北の中心地である中山駅から徒歩約4分、にぎわう南京東路のオフィス街に構える同施設は、シンガポールに続く海外2拠点目だ。
施設のコンセプトは「Platform for Innovative Business」。オフィススペースの提供にとどまらず、利用者がビジネスを加速させるための基盤となることを目指している。
「快適なオフィスであることは、あくまで手段にすぎません。私たちが追求しているのは、利用者のビジネスがいかに成長していくか。そのための仕掛けを、この空間の中にたくさん織り込んでいます」と、One&Co Taipeiを運営するJR東日本台湾事業開発の松村昂毅さんは話す。

施設に足を踏み入れると、柔らかな照明と大きな窓が印象的な開放感のある空間が広がる。木の温もりを感じさせる床材や観葉植物で明るくナチュラルな雰囲気が漂う中、ラグジュアリーなソファ席、カウンター席、個室ブース、そして集中スペースまで、多様な働き方に応じたエリア設計がなされている。

会話の生まれやすいラウンジでは、利用者同士が自然に言葉を交わす姿も珍しくない。カフェバーエリアではスタッフと利用者が笑顔で談笑したり、ビジネスの相談が始まったりしているという。
利用企業は日本企業と台湾企業がほぼ半数ずつで、利用者の業種や年齢層は幅広い。「日本語・中国語ともに堪能なスタッフが、コミュニティコンダクターとして利用者と積極的に関わっています。スタッフ個々の悩みや成長、趣味や得意分野を切り口に、自然な形で会話が生まれるのが特徴です。私たちが場をつくっているというよりも、会員さんを含めた皆さんがこの場を育ててくださっている感覚があります」と松村さん。

交流を促す一方で、しっかりと仕事に集中できる環境も欠かさない。オフィスチェアの導入により、長時間作業にも耐えうる設計だ。
また、同施設では台湾ローカルの会計士や法律家とのネットワークも活かし、台湾への進出支援やビジネス紹介なども無償で行っており、情報や人脈のハブとしての機能も持ち合わせている。松村さんは、「台湾の方々は本当にオープンマインドで、日系企業に対しても親しみを持ってくださっています。この場所を活用して、現地での事業展開を加速させることができるはず。まずは一度来て、空気を感じていただけたら嬉しいです」と呼びかける。
●One&Co Taipei
・営業時間:9:00~18:00/土曜日曜祝日定休(会員は24時間365日利用可能)
・住所:台北市中⼭區南京東路⼀段15號3樓
・URL: https://www.oneandco.tw/
●料金
・ドロップイン料金:1時間=200NT$、終日=1,000NT$
・会員料金:ホットデスクプラン(24時間365日利用可能)=10,500 NT$〜、個室オフィスプラン=44,100 NT$〜、バーチャルオフィスプラン=3,150 NT$〜
※営業税(5%)込み
●利用可能な設備・サービス
フリードリンク、軽食、ロッカー、複合機、フォンブース(4席)、会議室(5カ所)、集中席(5席)、登記サービス、レンタルサービス(オフィス小物・電源・文房具)、ディスプレイなど
編集=ノオト