東京・三鷹市にコワーキングスペース「サンキュア」酸素ルームでの集中できる場を提供
2024年3月15日(金)、東京都三鷹市にセルフ酸素ルーム×コワーキングスペースの「サンキュア 三鷹店」がオープンした。運営はサンキュア株式会社。
同施設のコンセプトは「頑張るあなたの心と身体の健康を24時間サポート」。無人かつセルフ式の酸素ルームにコワーキングスペース機能を組み合わせる。施設名は「酸素」と「キュア(癒す)」を組み合わせた造語。利用者の方々から「サンキュー」という言葉をたくさんかけてもらえる場所になってほしいという思いも込めているそう。
「学生時代からダンスをしており、社会人として働き始めた頃、仕事との両立で体調を崩しかけました。そんな時、友人の勧めで酸素カプセルを体験し、劇的な疲労回復効果を実感。この経験が起業のアイディアにつながりました」とオープンの背景を語るのは同社代表の安部広大さん。
酸素ルームとは健康機器の一種で、室内の気圧をコントロールすることで、より多くの酸素を取り込むことを目的としたもの。血液中の酸素濃度を高めることが期待できる。コロナ禍以降、人との接触を避けた形式が広まりつつあったことから、現在の無人運営業態を選んだ。「閉所恐怖症の方やケガで寝そべることが困難な方でも利用しやすいように、カプセル式ではなくルーム式を採用しました。その結果、コワーキングスペースとしての活用ができるようになりました」と話す。
設置機種は日本気圧バルク工業の「O2Room」。京都大学の石原昭彦教授との共同研究により、「1.3気圧、酸素濃度35~40%」の軽度高気圧酸素を採用した機種だ。高気圧酸素ルームの実験データによると、疲労回復や睡眠の質・集中力の向上、自律神経の安定などの効果が期待できるという。
「私自身、ルーム内での作業は集中力が1.5倍くらい上がった気がしており、高気圧酸素の力を実感しています」と安部さん。
ワンルームマンションの一室を利用した同施設。無機質になりがちな雰囲気を和らげるため、水色を基調とした壁にヒーリングミュージックを流したりアロマディフューザーを設置したりして、くつろぎの空間を演出する。
幅1m×奥行き2.2m×高さ1.5mの酸素ルーム内は最大3人まで利用可能で、仕事や睡眠、ストレッチなど多目的に使える空間となっている。コワーキングスペースとしての利用を想定し、ルーム内で使える机や座椅子、電源を完備。また、ルーム外には村田製作所と疲労科学研究所が共同開発した疲労ストレス計があり、酸素ルームの効果を数字で知ることができる。
「酸素ルームというと、高額な利用料がかかり、経営者やスポーツ選手など一部の人だけしか使えないイメージがあるかも知れません。当店では、人件費を抑えることで低価格を実現し、会社員や主婦、学生など幅広い層に利用していただいています」と安部さん。
「実際に足を運んでみて、効果を実感された方が長く通ってくれている印象です。将来的には、多店舗展開も視野に入れて、酸素ルームの良さを多くの人に知ってもらえるようにしていきたいです」と意欲をみせる。
●サンキュア 三鷹店(酸素カプセル×コワーキングスペース)
・営業時間:24時間
・住所:東京都三鷹市下連雀3丁目33-20 三鷹第3ビル 202号室
・URL:https://sancure.jp/
※利用には公式LINEかサイト上での予約が必要
●料金
・都度利用:75分=3,300円、115分=5,000円 ※初回限定プランは90分2,980円
・従量課金(2人まで利用可能):30分からの利用=1,500円(以降10分毎500円)、120分からの利用=4,800円(以降10分毎400円)
・回数券(90分コース 2人まで利用可能):2回券=6,000円、4回券=10,000円、8回券=18,000円、12回券=25,000円
・月額プラン(1日1回):90分=17,500円
●利用可能な設備・サービス
電源、Wi-Fi、酸素ルーム外の机、酸素ルーム内での机、座椅子、疲労ストレス計、アロマディフューザー、耳抜き用の飴、酸素ルーム内のTV、酸素ルーム内のエアコン
編集=ノオト