働く環境を変え、働き方を変え、生き方を変える。

WORK MILL

EN JP

石川県輪島市に仮設飲食店街「NOTOMORI」 能登の復興拠点・情報発信地を目指して

2024年11月2日(土)、石川県輪島市・のと里山空港の駐車場に「NOTOMORI(のともり)」がオープンした。運営は一般社団法人のと里山空港飲食事業者協議会。また、食材産直アプリ「ポケットマルシェ」の運営など、都市と地方の関係人口の創出を目指してきた株式会社雨風太陽も協議会に参画する。

同施設は、飲食店のみならず、コワーキングスペース、交流の場、情報発信の機能を併せ持つ復興拠点として新設。同社は、高橋博之社長は石川県の能登半島地震復旧・復興アドバイザリーボードの委員を務め、2024年1月の能登半島地震、9月の能登半島豪雨の支援もいち早く行ってきた。今回の「NOTOMORI」も復興を目指す拠点としてオープン。県内の6つの飲食事業者と一般社団法人のと里山空港飲食事業者協議会を立ち上げ、共に運営に携わる。

6店舗が出店する広々とした飲食スペースの他に、コワーキングスペースとして12席を用意。仕切りのある3席の個室ブース、4人掛けのミーティングスペースなど用途によって使い分けられる。いずれも無料で、予約や受付も不要。

スペース全体を利用しての100名規模のイベントやセミナーなどの開催も可能だ。

「被災地支援のためにやってきた空港敷地内の仮設ホテルの宿泊者が、NOTOMORIで朝食を食べて、そのままコワーキングスペースで作業をし、その後に被災地に向かう、といった利用が多いです。また、空港に到着した方がコワーキングスペースで仕事をすることも。土日は地元の家族連れでにぎわいますね」と担当の笹谷将貴さんは話す。

「まずは、毎日来たくなるような飲食店街を目指し、県外から来られた方々と地元住民とのコミュニケーションの場としていきたいです」と、笹谷さん。

なお、同施設には石川県と能登北部の6市町が設立した「能登官民連携復興センター」も入居。能登地方の復興に向けて、こうしたセンターとも伴走することで、県内外の支援と被災地のニーズを的確に結びつける役割を担っていく。

笹谷さんは「能登の復興の拠点として情報の集約を行い、『ここに来たら必要な情報や人と繋がれる』という場所に、あるいは、積極的に県外に今の能登の情報を発信する場にしていきたい」と、展望を語った。

●NOTOMORI
・営業時間:カフェ・コワーキングスペース=9:00~17:00、ランチ=11:30~13:30( ※前後の可能性あり)、夕食=17:00~22:00/年末年始定休
 ・住所:石川県輪島市三井町洲衛10-11-1 のと里山空港第一駐車場内
・URL:https://noto-mori.jp/

●料金
・コワーキングスペース:無料

●利用可能な設備・サービス
Wi-Fi、電源、プロジェクター、スクリーン、マイク、スピーカー、駐車場etc.

編集=ノオト