東京・芝の札の辻スクエア内に「港区立産業振興センター」コワーキングだけでなくITやものづくりの最新機器も導入
2022年4月1日(金)、東京都港区芝の「札の辻スクエア」9~11階に「港区立産業振興センター」がオープンした。運営はみなと・キャンパス・リログループ。
「『企業・人・地域の力』を一つに結び付け、最新の情報や技術を提供する未来発展型の産業振興拠点」と謳う同センター。2022年3月に閉鎖した港区立港勤労福祉会館と港区立商工会館の機能を引き継ぎつつ、コワーキングスペースやホールなどの設備を備えている。
同グループ構成団体の株式会社キャンパスクリエイトのプロデューサー・須藤慎さんは、「組織や世代の垣根を超えた、産業に携わる多様な人々の活動を応援する施設です。港区がクリエイティブ産業を推進している背景から、ITやものづくりなどに関わる最新の先端機器を導入し、サポート体制を整えています。公共の施設でこれほどの設備をそろえているのは、珍しいと思います」と話す。
9階には2つのエリアがある。1つ目は、コワーキングスペース。ビルからの眺望が楽しめる窓際の「カウンター席」と、複数人で交流しやすい「テーブル席」、集中して仕事に打ち込める「個室席」の3種類の座席があり、気分や用途に合わせて選択できる。
スペース内にはビジネス支援ライブラリーがあり、ビジネス関連雑誌や書籍などが揃えられる予定。
2つ目は、ビジネスサポートファクトリー。1000色以上のカラーを使って造形できる3Dプリンタや、アパレル3D着装シミュレーションシステム「CLO Enterprise(クロ エンタープライズ)」など、クリエイターやエンジニアなどが利用できる機材が揃っている。
10・11階にはホール(小=120人、大=280人)や会議室(4部屋)、研修室(2部屋)、ワークルーム(同)があり、セミナーや講演会、ワークショップなど幅広い用途で使用できる。
須藤さんは、「『交流』を大切にしており、会員同士のコミュニケーションや最新ビジネス情報を提供するイベントを年に50回ほど実施予定です。産学連携にも力を入れているので、学生にとって良い経験を与えられるような場所にしていきたいですね」と話す。
●港区立産業振興センター
・営業時間:月~土曜日 9:00~21:30/日曜日 9:00~17:00
・住所 東京都港区芝5-36-4「札の辻スクエア」9・10・11F
・URL https://minato-sansin.com/
●料金
会員料金(コワーキングスペース・ビジネスサポートファクトリーの利用):
・個人会員=1時間(450円)、1日(1,800円)、1カ月(18,000円)
・法人会員(最大6人まで)=1人あたり1カ月(登記利用無し=18,000円、登記利用有り=23,400円、2人目以降は18,000円)
●利用可能な設備・サービス
ビジネスサポートファクトリー(1時間):フルカラーUVインクジェット方式3Dプリンタ(1,500円、別途材料費)、アパレル3D着装シミュレーションシステム(300円)、カバーステッチ・チェーンステッチ専用ミシン、コンピュータミシン、職業用ミシン、パターンスキャナー、デジタル彫刻システム、アパレルカッティングプロッタ(別途材料費)、ロックミシン、ハンディ型3Dスキャナ(400円)、3D設計用システム(300円)、デュアルヘッド3Dプリンタ(100円、別途材料費)、昇華転写用インクジェットプリンタ、電子刺繍ミシン、フラットベッドUVインクジェットプリンタ(300円、別途材料費)、レーザー加工機(500円)、XRゴーグル、専用ワークステーション(600円)
その他:ブックシェルフ、個室ブース、複合機、自動販売機、授乳室、10・11階施設=ホール(小=3,700円~、大=6,300円~)、控室(200円~)、配膳室(300円~)、会議室(800円~)、研修室(2,300円~)、ワークルーム(1,200円~)、更衣室、ロビー(1,200円~)ロッカー(月額=個人・法人会員800円、登記利用の会員=1,000円)※10・11階施設は区外利用者の場合、倍の料金となる。