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北海道・北見市にコワーキングと宿泊施設併設の「KITAMI BASE」 最新技術と人、地元をつなぐ基地として

2022年3月7日(月)、北海道北見市の中心商店街にコワーキングスペース、シェアオフィス、宿泊機能を併設した統合型コミュニティワークスペース「KITAMI BASE」がオープンした。運営は株式会社アイエンター(東京)。

北見市が開設していた「サテライトオフィス北見」の運営を同社が引き継ぐ形でアップデート。「新しいスタイル×つなぐ×イノベーション」をコンセプトに、新たなビジネスや価値の創出・発信を目指す基地である「KITAMI BASE」として生まれ変わった。

施設の1階には、デイユースのワーキングスペースと個室のミーティングスペースを構える。全24席の開放的なワーキングスペースは作業場所として利用できるほか、セミナーなどのイベントスペースとしても利用が可能。

技術を持つ人と技術を求める人をつなぐ「ギブテイクボード」や、専門的・技術的な助言を行うことができる経営者やスペシャリストを紹介する「アドバイザリーボード」を備える。また、アドバイザリーボードによる勉強会も不定期で実施予定。

提供写真

ミーティングスペースは、最大16名まで使用できるイベントスペース1室と定員4名のミーティングルームが2室。セミナーや会議、打ち合わせなどに利用できる。ミーティングルームには大型ディスプレイが完備され、イベントスペースではプロジェクターの無料貸出が可能。

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今回のアップデートに伴い利用可能となった2階には、24時間利用できるシェアオフィスと宿泊用ステイルームを5室用意した。

シェアオフィスは26席の月額契約専用スペース。あえて個室にせず、さまざまな職種の交流やつながり、そこからのイノベーションを促す。

WEB会議や通話時に利用できるプライベートブースも、1名用2室、2名用1室を用意している。

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ステイルームには、ワークデスクも設置し、室内での作業やオンライン会議も可。宿泊者は1階のフリースペースも無料で利用できる。

ステイルームへの入口(提供写真)
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いずれもスマートロックを採用、安心のセキュリティを保っている。

ワーキングスペースの利用は4時間1,100円、1日利用1,650円。月額契約の場合は8,800円。利用の際には入会登録と予約が必要。

イベントスペースは半日単位(9:30~12:30または13:30~16:30)の利用で3,850円、ミーティングルームは1時間550円。

シェアオフィスの利用は月額1万6,500円。ステイルームは1泊3,850円となる。

北見市は以前より最新テクノロジーと自然の融合により新しい価値を生み出す「オホーツクバレー」構想を提唱。IT企業の誘致や地元の北見工業大学から巣立った人材が首都圏などで実力を磨き数年後に北見市に戻りスタートアップ人材として活躍してもらうという人材回帰モデル「サケ(鮭)モデルプロジェクト」も進めている。

「KITAMI BASE」を運営するアイエンターは2017年に、北見市でのテレワークの実証実験に参加、当時から北見市の考えに賛同してきたという。

「目指すのは、弊社が培ってきたAIやIoTといった最新のテクノロジーに地元の方々に直に触れてもらうとともに、地元企業と都市部の企業、ワーケーションで訪れたクリエイター、地元の若者などが出会い、つながりを広げるための場。日本のみならず世界でも通用するようなビジネスやサービスが発信される『基地』となっていってほしいです」と、同社企画マーケティング部 部長の相原健治さん。

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オープン後は、これまで交流のなかった地元企業の方が内覧に訪れることも増えたそう。

「ここは花屋や写真屋など地元商店の多いエリア。今後は、ご近所のお店と協力したイベントなど、商店街や北見市を盛り上げていくような企画も立ち上げて地域貢献していけたらいいなとも思っていますね」と相原さんは話す。

1階ワーキングスペース、ミーティングスペースの営業時間は9:00〜18:00、土日祝・年末年始は休館。2階のシェアオフィスとステイルームは年中無休。ステイルームのチェックインは15:00〜で、チェックアウトは10:00。

KITAMI BASE
北海道北見市北2条西2丁目8

編集:ノオト