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青森県弘前市にデジタル複合施設「Kadaru@Cafe HIROSAKI」 デジタルイノベーションシティを目指す

2021年12月3日(金)、デジタル複合施設「Kadaru@Cafe HIROSAKI おめは、なにさかだる?」がオープンした。運営は株式会社ストラテジーテック・コンサルティング(東京)。

同スペースはコミュニティスペース運営やIT人材の育成事業、IT人材や企業の誘致などを総合的に進めるための複合施設。デジタル関連分野の活性化と雇用創出を目指す青森県、および弘前市の考えに同社が賛同し、DIC-H(Digital Innovation Center Hirosaki)として立ち上げを行った。

「かだる」は弘前市の方言・津軽弁で、「参加する」「交わる」「いろいろな話をする」など意味する。地元の若者や社会人に、弘前を活性化するためにIT・デジタル分野への参加を呼びかけたいという思いから名付けたそう。

提供写真

「誰でも共同スペース」は、学生には学習スペース、フリーランスや起業家、リモートワーク中の会社員などには効率よく仕事を進められるコワーキングスペースとして提供される。個々での集中作業にも、チームでの協働作業にも適応できるフレキシブルな空間となっている。

また、IT分野に精通したワーカーが多く集まるのも特徴。IT・デジタルを軸としたコミュニティスペースとしての役割も併せ持つ。

「誰でも共同スペース」の料金は1時間550円、3時間880円、1日利用は2,200円で店内のドリンクが飲み放題になる。(ただしエナジードリンクは1本まで、スナック・アルコールは別途料金)学生は無料。月額料金は個人、法人、契約期間により異なる。

施設内では、IT人材育成スクールやIT関連の仕事の橋渡しを行うITコンサルティングラボ、IT業界への就職カウンセリング、スタートアップ・ベンチャーへの支援を行うインキュベーション機能などのサービスが提供される。

ITスクールは、初回カウンセリングは30分無料、2回目以降は1時間1,100円。

インキュベーションは、初回相談料は無料、2回目以降の経営相談は1時間5,500円。事業計画書レビューは1回につき11,000円となる。IT業界への就職相談については、学生、社会人ともに初回30分無料、2回目以降は1時間1,100円。

「青森県では『働く場所がない』という理由で、若者が県外に出ていかざるをえないのが現状です。当社が長年培ってきたIT業界での経験を生かして、若者にIT分野の知識や技術を伝え、働く場をつくっていくのがこの施設の大きな目的です。将来的にはITコンサルタントを300人雇用することを目指しています」と語るのは同社代表取締役社長の三浦大地さん。

三浦さん自身も青森県弘前市出身。地元で働きたいのに働けない若者たちの姿に危機感を持っていたそう。

弘前事業所のメンバー(提供写真)

「雇用創出はもちろん、5Gのビジネス活用やメタバース、ロボット型ドローンなど最先端技術取り入れた開発に取り組んでいきたいと考えています。技術開発を行うのに都市部か地方かは関係ありません。弘前から最新テクノロジーを発信していけたら」と話す。

また、青森県や弘前市と他地域の人との関係人口増加の試みも同時に始めているという。

「関係人口を増やすための手立てとして、観光事業の取り組みに着手しています。弘前市の魅力をウェブで発信するのを手始めに、将来的には青森県特有の温泉や特産の果物などを組み合わせたガイドツアーを企画したいとも考えています。ご案内は津軽弁で話す方にお願いする予定です」

参照元:Kadaru@Cafe HIROSAKI・弘前Navi

Kadaru@Cafe HIROSAKIの位置するあたりは古くから繁華街だったが、今はほとんどの店がシャッターを下ろしているという。

「このシャッター街を土産物街に仕立てていこうとも考えています。シャッターを一つでも多く開けていくのが目標です」と三浦さん。

営業時間は9:00-18:30、定休日は未定(基本的には週7日営業)。

提供写真

Kadaru@Cafe HIROSAKI おめは、なにさかだる?
青森県弘前市土手町31 土手町コミュニティパークB館ごちそうプラザ内

編集:ノオト