東京・中目黒にイベントスペースとコワーキングスペースを兼ねた「フナイリバ」 目黒川船入場広場をリニューアル、新たなランドマークを目指して
2023年5月1日(月)、東京の中目黒エリアに「フナイリバ」がオープンした。「中目黒駅周辺地区街づくり協議会」を母体として発足したまちづくり会社「一般社団法人ナカメエリアマネジメント(以下、NAM)」が運営する。
「フナイリバ」は、東京都目黒区と連携した公共空間活用プロジェクトの一環として行われた事業。同施設内には、交流型コワーキングスペース「タテモノ」のほかに、イベントスペース&フードコート「ヒロバ」が併設されている。
「中目黒に交流拠点となるような施設を作りたいと思っていた」と話すのは、NAMのプロデューサーである大塚剛さん。「ただ集まるだけでなく、関わる人や訪れる人がこの場所をきっかけにおもしろいプロジェクトや事業を生み出せる場所にしたい。そう思い、『ヒロバ』だけでなく、コワーキングスペースの『タテモノ』も作りました」と語る。
「フナイリバ」の地には、かつて目黒川に船を導き入れるために築かれた「目黒川船入場広場」があった。「タテモノ」は、船入場広場の敷地内にあった「川の資料館」を活用し建てられている。
「タテモノ」の施設内は全部で3種類。1つ目が高天井で開放的なフリースペース。本棚の奥には会議スペースが設けられており、会員になれば月3時間まで無料で利用することができる。
2つ目がリモートブース。仕切りが設けられているため、周囲の環境に左右されず集中できる。
3つ目が目黒川を一望できるテラス席。「ここからの眺めはイチオシです。特に、春の時期には満開の桜を眺めながら仕事ができます」と大塚さんは説明する。
オープンから半年以上が経ち、イベントに特化した「ヒロバ」だけでなく、「タテモノ」でもイベントの開催が増えてきたという。
大塚さんは「『ヒロバ』では中目黒商店街のイベントや子供食堂の企画を、『タテモノ』では、会議スペースで3世代を集めた交流会を行いました。今後はさまざまなイベントを企画できるよう、設備の拡充や事業者との関係構築、情報発信などを積極的にしていきたいですね」と話す。
「利用者が持っているスキルが集まり、新しい事業が始まる場所にできれば。まずは、さまざまな人と接点をもてる場所にしたいので、ぜひ中目黒で何かやってみたい、チャレンジしたい方は、一度フナイリバに遊びにきてください」と大塚さん。
「中目黒に住んで15年。この街が好きで、より良い街にしていきたいという思いがあります。中目黒は最新のカルチャーが集まる場所でありながらも、下町情緒も残るエリア。フナイリバが中目黒エリアの面白さを発信できる交流拠点になれたら」と展望を語った。
●フナイリバ・タテモノ
・営業時間:6:30〜22:00
・住所:東京都目黒区中目黒1-11-18
・URL:https://funairiba.jp/tatemono
●料金
・レギュラーメンバー:月額 33,000円(全日8:00〜22:00)
・モーニングメンバー:月額 13,200円(平日6:30〜9:00)
・ウィークエンドメンバー:月額 16,500円(土日祝10:00〜18:00)
・法人プラン:月額 55,000円(5名まで)
・ドロップイン料金:1日3,300円(平日10:00〜18:00)
●利用可能な設備・サービス
会議スペース(1時間1,650円)、リモートブース、電源、Wi-Fi、ロッカー(月額 1,100円)、登記サービス(月額 3,300円)、イベントスペース(併設されている「ヒロバ」を参照)
編集:ノオト