高知県高知市にホテル併設型シェアオフィス「BASE CAMP IN OHASHIDORI」 人と人との橋渡しとなる場所に
2023年2月24日(金)、高知県高知市の高知サンライズホテル内にシェアオフィス「BASE CAMP IN OHASHIDORI」(大橋通り)がオープンした。運営は同ホテルと、全国でシェアオフィスの運営やインキュベーション事業を展開する株式会社ツクリエが共同で行う。
ホテルの5階を会員用シェアオフィスとして整備。会議室や個室ブースを設けている中で、ひときわ目を引くのがフロア中心部に置かれている大きなテント。「会話が弾みアイデアが出やすくなる空間を作りたいと思い、キャンプギアのテントを置きました」と話すのは、同ホテルで営業本部長を務める古谷文平さん。2階のコワーキングスペースはドロップインで利用できるほか、貸し切りでの利用も可能。
施設名は、「行動の拠点となる基地=ベースキャンプ」に由来する。「高知で仕事や観光をする際の拠点にしてもらいたいと考え名付けました」と話す。
古谷さんは2019年に高知にUターン。高知市中心部で空いたビルやテナントをリノベーションしてシェアオフィスを立ち上げたいと考えていた矢先に、コロナ禍により家業である高知サンライズホテルの宴会場の稼働が低下。ホテル内へのシェアオフィス設置に踏み切った。
2月のオープン以降、イベントの開催などで施設の認知度を向上させ、さまざまな人に利用してもらえるようアプローチを進めている。同時に、県が抱える若者の人口減という課題を解決すべく、ITやコンテンツ産業などに携わる企業向けの空間づくりやサービス提供を並行して推進しているという。「シェアオフィスとして良質なサービスを提供することで、高知に進出する企業へのサポートをしっかり行っていきたいです」と古谷さん。
滞在型のシェアオフィスで最も大切なこととして、「人との関係性」を挙げる古谷さん。
「単に観光に来て飲食して終わるのではなく、高知という場所でいろんな人と繋がれるということを、高知市内だけでなく、中山間(ちゅうさんかん)と呼ばれる地域でも作り出していけるようなサービスに発展させたいですね」と意気込む。
続けて「この施設でのサービスの提供だけでなく、高知県が持つ観光コンテンツと組み合わせることで、高知を気に入ってもらえるような取り組みも行っていきたいです」と今後の展望を話してくれた。
●BASE CAMP IN OHASHIDORI
・営業時間:8:00~21:00(会員フロアは24時間営業)
・住所:高知県高知市本町2-2-31 高知サンライズホテル5階
・URL:https://basecamp-in-kochi.jp/#ohashidori
●料金
・ドロップイン:1日1,650円
・コワーキング利用:会員=月額19,800円、法人会員=月額33,000円
・プライベートオフィス:月額77,000円~(共益費別)
・入会金:11,000円
●利用可能な設備・サービス
Wi-Fi、テレキューブ、会議室、オープン会議スペース、コピー機、フリードリンク、ウォーターサーバー