広島市中心部にコワーキングスペース「AxEL,-アクセル-」 学生の利用者を中心とした“地域と世代の交差点”に
2022年4月9日(土)、広島県広島市にコワーキングスペース「AxEL,-アクセル-」がオープンした。運営するのは、市内に本社をおく有限会社S-Produce。
コンセプトは、「地域と世代の交差点」。「コワーキングスペースは、フリーランスや個人事業主が利用する施設という印象が強いのですが、当施設では学生の利用を推進しています。学生との接点を持たない中小企業や中山間地域で特産品などを作っている企業が、学生とつながれる場所を作りたい。そう考え、施設をオープンしました」と話すのは、同社代表の下宮勇生さん。
学生が集まりやすい施設を目指しており、オープンにあたってアクセスの良さを最も重視したという。路線バスや路面電車の乗り場が近くにあり、公共交通機関を使う学生にとって利便性が高い。
また月額費用はかからず、学生が利用しやすい料金設定であることも特徴。実際に、全体の利用者のうち学生の割合が高く、勉強や待ち合わせ以外にも、学生団体などの活動場所として使われることもあるという。学生の利用が多いことに興味を示した地元企業が会員登録を行い、同施設に集う学生を増やすパターンが増えたと下宮さんは話す。
学生と企業の交流を進めるイベントも、週1回程度の頻度で実施。イベントには同施設が主催するものと学生主催のものがある。
中でも「社長の語りメシ」と呼ばれるイベントがある。地元企業の経営者が学生向けに業界や地域経済についてレクチャーを行い、終了後に経営者のおごりで食事に行くという企画だ。学生にとって普段会う機会の少ない経営者と話ができるというメリットが、一方で経営者にとってはリクルーティングに繋がるというメリットがあるという。
施設内の最大の特徴は、動画スタジオが設置されていること。企業がYouTube配信を行ったり、ウェビナーを行ったりするケースを想定しているという。撮影用の機材が一式揃っているため、利用者の配信に関するスキルが足りない場合は、施設スタッフがサポートを実施している。
また、75インチのモニターが備えられたイベントルームも。机と椅子の配置を自由に変更できるため、イベントやセミナーなど、さまざまな用途で使用可能。
下宮さんは、「さらに学生たちでにぎわう場所にしたい。そのためにも、学生が経営者や社会人と交流を深められるようなイベントを企画していきたいです」と今後の目標を語ってくれた。
●コワーキングスペース「AxEL,-アクセル-」
・営業時間:平日=8:30〜19:00、土曜日= 9:00〜18:00/日曜日、祝日、年末年始、お盆は休館日
・住所:広島県広島市中区大手町1-1-20 相生橋ビル7階
・URL:https://axel.hiroshima.jp/
●料金
・月額会員:学生=無料、個人=30,800円、法人=33,000円
・ドロップイン料金:学生=3時間330円、一般=1時間550円
●利用可能な設備・サービス
フリードリンク(コーヒー・紅茶・緑茶・ミネラルウォーター)、動画撮影スタジオ、カメラ機材、会議室(2カ所)、登記/住所利用、郵便物転送
編集:ノオト