山口県下関市にコワーキングスペース「ARCH豊前田」 不動産業の経験を活かし人々が集う新たな場を創出
2023年7月6日（木）、山口県下関市に新たなコワーキングスペース「ARCH豊前田（アーチぶぜんだ）」がオープンした。下関市でまちづくりや空き物件のリノベーションなどを手掛ける株式会社ARCHが運営する。
施設名はAction（活動）、Relationship（繋がり）、Challenge（挑戦）、Happiness（喜び）の頭文字を取って名付けられた。同施設はJR下関駅から徒歩10分ほどの場所に位置する。
20年以上不動産業界に携わっている同社代表取締役の橋本千嘉子さんは、「わざわざ物件を購入したり借りたりすることはなくとも、他の人と交流しながら仕事ができる場所や自分だけの居場所を求めている人たち」がいることを知り、長らく手付かずだったビルの3階の活用を思い立ったという。「そういった居場所を求める人のための『場所』を作ることで、どんな人が集まり、どんなことが起きるのか。とても興味が湧き、コワーキングスペースの開設に踏み切りました」と話す。
施設内の設備は、多様なニーズに対応できるよう工夫されている。施設の中央と窓側にあわせて16の椅子席があり、集中して作業したい人やオンライン会議向けに鍵付きの半個室を10室用意する。
カウンター付きのシェアキッチンがあるのも特徴だ。「シェアキッチンを使って、お菓子作りにチャレンジしている方もいます」と橋本さん。食を通じたコミュニケーションが図れることはもちろん、飲食関連の起業を考えている人のテストキッチンなど、新たなチャレンジの場としても機能している。
また、週末を中心に、セミナーやワークショップ、交流会など、様々なイベントが開催されており、イベント時には60人程度を収容可能。加えて、テラスも備えており、屋外の空間を活かすことでより開放的な雰囲気でイベントが開催できる。
橋本さんは「高齢化が進み若い人が少ない地域だからこそ、この場所でクリエイティブなことを生み出したい。その領域で活躍する他地域の人たちに気軽に利用していただき、地域に住む方との交流を深めていただきたい」と語る。
また、今後の展望について「デジタルトランスフォーメーション（DX）を進めたり、起業や創業に必要なリソースを提供できるチームを作ったりしていきたい」とし、「人々が集まり、自然とつながりが生まれる場所づくりを目指します」と意気込みを語った。
●ARCH豊前田
・営業時間：7:00～24:00
・住所：山口県下関市豊前田町2-1-15 SMAビル3階
・URL：https://www.arch-shimonoseki.com/
●料金（税込）
・サブスクプラン（登記あり）：個室＝月額23,000円、フリー席＝月額9,000円
・サブスクプラン（登記なし）：個室＝月額20,000円、フリー席＝月額6,000円
・ドロップインプラン（個室）：1日＝2,000円、1時間＝500円
・ドロップインプラン（フリー席）：1日＝1,000円、1時間＝300円
●利用可能な設備・サービス Wi-Fi、電源、21.5インチモニター、簡易防音ボックス、文房具、各種コード、小型冷暖房機、ウォーターサーバー、コピー機（有料）プロジェクターセット（有料）、43インチディスプレイモニター（有料）、ポータブルDVDドライブ（有料）、ラミネートフィルム(A4) （有料）
編集＝ノオト
