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玄界灘に浮かぶ長崎県壱岐市に「ACB Living」 まちとともに成長するワーケーション体験を提供

2022年4月24日(日)、長崎県壱岐市芦辺町にワーケーション施設「ACB Living(アシベ リビング)」がオープンした。運営は、壱岐市内に本社を置き人事コンサルティングサービスを提供する株式会社Colere。

九州北部、玄界灘に浮かぶ離島の壱岐市にワーケーション施設を作った理由について、同社代表の中村駿介さんは「環境の良さ」と挙げ、「福岡市という大都市圏に近い立地であるにもかかわらず、四方を海に囲まれている自然と、昔ながらの人同士の関係性が変わらず残っている点に魅力を感じました」と語る。また、壱岐市はSDGs未来都市に選定されており、会社の理念に合っていたことも理由のひとつだと話す。

コンセプトは、「まちとともに成長するワーケーションオフィス」。その一環として、提供する研修プログラムの一部を壱岐市の住民に依頼したり、新しい事業者が入りやすいように施設の収益の一部を活用して施設近くのエリアを整備したりすることを計画しているという。「地域に根を下ろして暮らしている方々と、一緒に食卓を囲んで会話をする。そんな体験を提供しやすいのが、当施設の特徴です」と中村さんは話す。

(提供写真)

施設内には2つの建物があり、その中で「カフェスペース&共同キッチン」、「研修室兼コワーキングスペース」、「シェアオフィス2部屋」「貸切可能な個室ワークスペース」などとスペースが分かれている。中でも最大の特徴は、ワークスペースの大部分が屋外に面していること。中村さんは、施設の最大の魅力を「自然」と考え、あえてこのように設計にしたという。

「降雨時や猛暑時、ひどく寒い季節は厳しいかもしれませんが、常時窓を開けっ放しにしているため、海風を感じたり鳥の声に耳を傾けたりしながら、室内でも自然を満喫することができますよ」と楽しみ方を教えてくれた。

(提供写真)

オープン以降、徐々に地域住民からの問い合わせが増えているとのこと。また、社員旅行と研修を兼ねて施設を利用したいという企業からの相談を受けることもあり、中村さんは少しずつ手ごたえを感じているという。

(提供写真)

「壱岐の自然を活用して、ここでしかできないプログラムを利用者に提供したい」と中村さん。「例えば普段フルリモートで働いている利用者に集まっていただき、みんなで花火や散歩を楽しんだりお酒を飲んだりして、普段はできない体験を共有することで、仕事にもプラスの面が生まれる循環を感じてもらえたら」と今後の展望を話してくれた。

●ACB Living
・営業時間: 9:00~17:00/水曜日、土曜日定休
・住所:長崎県壱岐市芦辺町芦辺浦288
・URL:https://acbliving.com/

●料金
・ドロップイン料金:1時間300円、1日1,800円(5時間以上)
・個室レンタル:
1人利用時=30分400円、1時間800円、1日4,800円
2人以降(1人につき)=30分200円、1時間400円、1日2,400円

●利用可能な設備・サービス
モニター、電源、Wi-Fi