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北九州・小倉の魚町銀天街に学生向けプロジェクト拠点「MID.」 学校や世代を越えて混ざり合う場所を目指す

2026年5月4日、北九州市小倉北区の魚町銀天街に、学生向けプロジェクト拠点「MID.(ミッド)」がオープンした。一般社団法人TSUNAGUが運営し、中高生と大学生を対象に、実践型の活動の場を無料で提供する。7月19日には地下1階のカフェも本格稼働し、5フロアの施設が全面開業を迎えた。

同施設が入る5階建てのビルは、前面がガラス張りになっている。同法人の代表理事を務める丹羽雅也さんは、前の入居者から紹介を受けてこの物件を知り、内部に階段が2つある入り組んだ構造に面白さを感じてそのまま契約を決めたという。施設名である「MID.」は、社会と学校、大人と子ども、完成と未完成の“あいだ”を意味する。

丹羽さんは文部科学省職員や北九州市教育委員会での勤務を経験するなど、教育分野に携わってきた。「MID.をさまざまな人が集う磁場のような場所にしたいですね」と丹羽さん。

「中高生は学校や学区が違うと、他の学校や世代の人と交わる機会がほとんどありません。何事も1人で完結してしまい、周囲と重なり合う機会がない子どもが点在しているのではないか。そう考え、そうした学生同士がチームを組める環境を目指しました」と語る。

利用者の中心は大学生で、高校生は夏休みやイベント時の来訪が中心。中学生・高校生・大学生は、1階から4階を無料で利用できる。学生の利用を無料にしているのは、経済的・社会的な状況に左右されず、誰もが参加できる環境をつくるためだという。丹羽さんは、有料にすれば参加できる人が限られると考え、学生の活動機会を入口で狭めないことを重視している。

施設は地下1階から4階までの5フロアで構成。地下1階はカフェで、1階はMC・DJブースやプロジェクターを備えたイベントスペース。2階は3Dプリンターやレーザーカッター、CNC加工機を備えたものづくりスペース。小・中学生がものづくりに触れられる場をつくりたいと考える学生の発案をもとに設計した。

3階はフラットなスペースで、情報工学を学ぶ学生によるプロジェクションマッピングなど、自主的な活動の場として使われている。4階はエンジニアや起業を志す学生向けの個人ブースを備えたコワーキングスペースで、集中して作業しやすい環境を意識した。各フロアの利用方法は、実際に利用する学生の意見を反映して決めており、利用者同士の使い方が重ならない範囲では自由な利用を認めているという。

今後は、利用する学生自身が場所の使い方や運営を考え、自分たちで動かしていく形を目指すという。「ここはどこまでも学生の場所です。私がここにいなくとも学生だけで場が成り立つような、そんな自律的な場所になれたら」と丹羽さんは話す。

●MID.
 ・営業時間:8:00〜21:00(当面無休)
 ・住所:福岡県北九州市小倉北区魚町1丁目1番9号
 ・URL:Instagram(@mid.kitaq)X(@MIDkitaq)

●料金
 ・中学生・高校生・大学生の施設利用:無料
※社会人によるイベント利用、スペース貸し出し等は有料

●利用可能な設備・サービス
 ・1階:イベントスペース(MC・DJブース、プロジェクター、ホワイトボード)
 ・2階:ものづくりスペース(3Dプリンター、レーザーカッター、CNC加工機)
 ・3階:アート・ギャラリースペース
 ・4階:エンジニア・起業・コワーキングスペース(個人ブース)

編集=ノオト